スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

オーストラリア旅①

夜22時にメルボルン空港に降りたった私達は、空港でSIMカードを購入し通信手段を確保後、バスでシティへ移動し、駅近くのホテルへ。


無駄に立派なホテル…寝るだけなのに…

この旅唯一予約していたホテルは一泊121ドル。約1万円ほど。ゆっくりベッドで休んで、翌朝から大移動が始まります。

Day1

朝9時にレンタカーを予約していたので、宿から徒歩5分ほどのレンタカー窓口へ。

薄々気付いていたけど、オーストラリアに入った瞬間から英語が早すぎて聞き取れない。研修生の名札をつけたお姉さんも凄まじい速さで話す。

「駐車場はここから少し歩いたところにあるから!車の場所わからなかったら誰かしらにきいて!」

と言われ、駐車場にたどり着くもどれが私たちの車なのかわからない。うろうろしながら困惑しているとスタッフの人が通りかかり、呼び止めて聞くとすぐに案内してくれた。


自力で探そうと思ったら朝までかかったYO…

とにかく早く郊外に出よう!と車に乗り込みメルボルンを離れていく。都会での運転は怖い、怖すぎる。朝ごはんを食べぬまま、車を飛ばす。


途中レストエリアのトイレに寄ってみる。公衆トイレだけどとっても綺麗。

この日の一つ目の目的地はwangarattaという町にあるビジターセンター。地図が豊富そうだったので立ち寄りたかった。

ビジターセンター前の路上駐車場に車を止め、中に入る。カウンターにいた女性にすぐに声をかけられる。
「何か質問があったらすぐ呼んでね!」が聞き取れず、何回か聞き返してしまう。恥ずかしい。
たくさんのパンフレットに、ブッシュレンジャーの展示、そして奥には【MURRAY TO THE MOUNTAINS / RAIL TRAIL】と書かれた自転車用トレイルの大きな地図が…!

どうやらこのトレイル(通称M2M)はWangarattaからBrightまで伸びるトレイルのようで、自転車と徒歩で通行可能。もともと鉄道路線だった古いルートを辿るように作られているようで、歴史的な町を通り、農場や牧場を通り、オーストラリアンアルプスを眺めながらサイクリングできるなんてとても楽しそう。ワイナリーも多いみたい。

いつかの自転車サミット海外編に良さそう…!と思い、パンフレットをもらう。

そして一番欲しかったオーストラリアンアルプスウォーキングトラックの地図がないか聞いてみる。残念ながら紙のものはなく、アプリに集約されてるよ!と言われる。この後ブライトのビジターセンターにも行くんだけど、そこにはあるかな?と聞くも、多分ないと思う…と言われる。ビジターセンターのピンズと本を購入し、お姉さんに別れを告げてブライトへ向かう。


快晴!


道中M2Mを楽しむ人も見つけた。

ブライトではまず食材の買い出しをする。ここから先スーパーがないので、安い保冷バッグとステーキ肉、トルティーヤ生地や中に入れる食材、そして日持ちする食材を買った。ここで購入した保冷バッグが3週間私たちの冷蔵庫となる。

その後ブライトのビジターセンターへ。
ビジターセンターの周りは公園になっていて、トイレやBBQスペースなど環境が整っていてみんなが楽しめるようになっていた。

ビジターセンターに入ると、マップがたくさん!でもやっぱりオーストラリアンアルプスのものはない…。
カウンターの女性に聞いてみると、どのセクションのが欲しいの?と聞かれ、全部です!と答える。「全部のマップはないんだけど…」と言いながら、オーストラリアンアルプスの全ての情報が集約された書籍を持ってきてくれた。
「これです!こういうのが欲しかったんです!」と喜ぶ私。いつ出発するの?と聞かれたので、今回はリサーチだけなんです、でも明日フェザートップに登ります、と言うと、最高ね!マップは必ず持って行ってね!と言われ、フェザートップのマップも購入した。

満足度100%でビジターセンターを後にし、近隣のアウトドアショップでガス缶を購入。蛇に噛まれた時用のスネークバイトバンデージは薬局に売っていた。

そして本日のゴール地点、スモーコーキャンプ場に向かう。


スモーコーキャンプ場。

スモーコーキャンプ場は無料。横に川が流れてるし、トイレもあるし、焚き火もできる。


テントを立てていると、横のサイトのピーターさんが寄ってきて、これあげる、と摘みたてのベリーをくれた。ピーターさんは、僕も若い頃いろんな場所を旅したよ、と言って笑いながら去っていった。


テント設営より先に薪を集めるピーターさん。


酒屋さんで購入したクラフトビール。とても美味しいらしい。

テント設営後は川へ。オーストラリアで初めて蛇に遭遇してちょっと焦った。

今日の晩御飯は、オージービーフステーキ!

そのために日本から鉄板を持ってきた。火を起こし、鉄板を温め肉を焼く。
最高に美味しい!


おまけに上を見上げると星もすごい!

川で転んでびしょ濡れになった夫もご満悦の様子。いいキャンプ場だな。



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旅の再開

3年間、旅の途中で記録が止まったままになっていましたが、私たちは元気です!

レソトを出た後南アフリカに戻り、ボツワナでクリスマスを過ごし、エジプトで新年を迎え、トルコ→ロシア→日本という足取りで2020年1月に帰国しました。

2020年12月からは夫婦でお店を始め、忙しい日々を送っています。

お店は私の生まれ故郷でもある北海道の洞爺湖という場所で、旅とアウトドアをテーマとした商品を販売しています。お店の名前は私たちの旅の様子をご覧になった方には馴染みのある名前「ZERODAY」としました。休息日。歩かない日。何もしない日。など、そんな名前です。

コロナ禍で始めたお店ですが、ちょうど3年目を迎えるこのタイミングで、また旅を再開しようと思います。前回行けなかったオーストラリアとタスマニア。またバックパックを背負い、今回は3週間の旅程です。

今はシンガポールのチャンギ空港でこの記事を書いていますが、チャンギ空港ではマスクをしている人の割合は半分くらい。物価は以前より多少上がったように感じています。

ちょうど誕生日の朝に出発となりましたが、朝6時に起きて寝ぼけたまま1時間半の雪かき、その後高速が閉鎖されたら困ると朝ごはんも食べずに急いで空港に向かい、長蛇の列に並び何も買う暇がないまま飛行機に飛び乗り、誕生日が終わる頃にようやくシンガポールでコーヒーにありつけました。バタバタだった…。30代最後の年の幕開けです。

明日の昼前の便でオーストラリアに向かいます。

レソト王国でキャンプ生活① 【マレアレア】

アンにお礼を告げケープタウンの宿を出発した私たちは、Uberにて空港へ。次の目的地は「レソト王国」です。

「レソト王国」。実は私、この国の存在を知りませんでした。セネガルのダカールに滞在中、同じ宿に滞在していたH口さんに「どの国が一番良かったですか?」と質問したところ、「レソト王国」を教えて頂きました。その後調べれば調べるほど、自然が豊かで素晴らしい国だということを知り、南アフリカ入国前にチケットを押さえたのです。

レソト王国は、南アフリカに囲まれた小さな国です。事前に調べた情報によると、HIVの感染率が非常に高く貧しい国ですが、水資源は豊富とのこと。公用語はソト語と英語で、民族的にはソト族、国民の大半がキリスト教徒。いよいよアフリカっぽくなってきました!

レソト滞在1日目

ケープタウンから飛行機で、まずはヨハネスブルグへ。世界最恐都市と呼ばれるヨハネスブルグでは、空港でも気が抜けません。乗り継ぎの飛行機のチェックインカウンターを探していた数分の間にも、勝手に案内する酒臭いおじさんにチップを請求される始末。「クリスマスなんだからいくらかよこせよ」と言われましたが、お金持ってないと突っぱねて無事に搭乗ゲートへ。

ヨハネスブルグからレソトまでは小さな飛行機に乗ります。

レソト上空では、遠くで強い雨が降っているのが見えました。

レソトのマセル空港に到着!とても小さな空港で、カフェも何もありませんでしたが、SIMカードは購入出来ました。夫にSIMカードを買ってもらっている間、タクシーの運転手と値段交渉。本日の宿まで行くには高すぎる金額だったので、宿に行くバスが出ているマセルのバスターミナルまで連れて行ってもらうことにしました。

バスターミナルまで行き、今日の目的地であるマレアレア行きのバスを探します。バスと言ってもワゴン車で、乗客がいっぱいになってからの出発です。何時に出発するかは誰にも分かりません。チケットを購入し、人が集まるのをひたすら待ちます。

待っている間、夫がお弁当を買いに行ってくれました。パパと呼ばれるペースト状の主食に焼いた豚肉が乗ったもの。基本は手で食べるようですが、持っていたスプーンで食べました。そしてびっくりするほど美味しい!!

2時間ほど待って人が集まったところでバンに乗車。しかし出発する様子はなく…。明らかに座席は埋まっているけれど、これ以上何を待っているのかな…と思っていたら、12人乗りのバンに16人乗車して出発。4人席には5人、助手席には2人が基本のようです。荷物を置くスペースもないので、足元にサブザック、膝の上にメインザックをのせて、未舗装路を揺られること3時間。
途中暗闇の中トイレ休憩(男女一緒にその辺でする)があったり、運転手が友達のバーに寄って酒を購入してきたり、助手席のお兄ちゃんたちは飲み終えたビールの缶を窓から捨てたり、走行中は拷問かというくらいの大爆音で音楽をかけられて、修行のような3時間…。

午後4時に空港に降り立ち、宿に着いたのは午後10時を回っていました。
この日の宿では夕食を予約していたけれど、レセプションももう閉まっていて警備員のおじさんに門を開けてもらい、懐中電灯で誘導してもらいながらテントサイトへ。
暗闇の中テントを設営し、空腹とともに就寝しました。

レソト滞在2日目


マレアレアロッジの入り口。

翌朝、受付を済ませにレセプションへ。
昨晩の夕食に間に合わなかったことを伝えると、無料でキャンセル処理をしてくれました。
キャンプサイトの料金は一人一泊1000円程度で、ヨーロッパとさほど変わらず。晩ご飯はキャンプ代より高く、1300円くらい。朝ごはんは500円。
簡単に食材が手に入りそうもなかったので、滞在中は宿で朝食・夕食を食べることにしました。

こちらの宿では地域の発展を目指しており、地域の人々の雇用や技術の習得を軸に運営をしている模様。
食事は地元の女性たちがロッジの食堂で用意し、夕方からは地元民による歌のショーやバンド演奏が見られます。マレアレアロッジの名物であるポニートレッキングも、全て村の人がガイドしてくれます。


節水を求める写真。
 

昼食はロッジの外にあるプレハブで出来たご飯屋さんで食べることにしました。客は二人入れるくらいの小ささです。

メニューはなく、何か食べたいというとこちらの定食が出てきました。主食のパパと、煮込んだチキン。やっぱり美味しい。

水道がないので、洗面器のお水で食器を洗います。不衛生かと思われるかもしれませんが、丁寧に濡れ布巾でお皿を拭い、整理整頓もきちんとしているので不思議と不安はありませんでした。


何にもないマレアレアの風景。

小さな商店には保存のきくものしか売っていません。冷たい飲み物もロッジでしか買えません。でもなんだか落ち着きます。

ロッジに戻り、ポニートレッキングは出来るかと尋ねたところ、すぐに手配してくれました。
ポニートレッキングガイドに電話をかけ、馬の手配もし、1時間後に出発。仕事が早い…!

ささっとシャワーを浴びて、早速出発です!
乗馬なんて小さい頃ルスツ高原でした引き馬以来。
マレアレアロッジのポニートレッキングは、引き馬ではなく自分で馬を操ります。不安たっぷりでしたが、訓練された馬のおかげで勝手にガイドさんの後をついていってくれます。

険しい道をぐんぐんと進みます。絶景を写真に収めたいけど、片手で手綱を持つことが怖くてなかなか写真が撮れません。


気合で撮った一枚。

川を渡る時には馬に水を飲ませたり、日本でこれを体験したらいったいいくらかかるんだろうと思いました。

滝の近くまでやってきました。滝の上では地元の少年が馬を見ていてくれて、馬を置いて滝の下までハイキングすることにしました。

ガイドのお兄さんは私たちよりも若く、結婚もして子供もいるとのこと。「私たちはバソト(ソト族)で、セソト(ソト語)を話す」と語呂良く言っていました。

水は落ちていないけど滝に到着。ここでしばらく休憩をして、色んな話をしました。穏やかで静かなレソト人との時間は、苦行と感じた昨日の一日を忘れさせてくれました。

夕食の時間に合わせてロッジに戻ります。草原に入った瞬間、馬が急に走り出して焦りました。走る馬に乗ったのは初めてで、自分の体がおもちゃのように振られて死ぬかと思いましたが、夫は楽しんでいました。
映画で馬に乗って走っている俳優さん、すごいなあ。

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