スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

vía de la plata (銀の道)㉒

DAY22

Salamanca → El Cubo del Vino(36.4km)

6時半起床。ずっと寝ていたい。重い身体を起こして準備。

7時半に食堂に行き、コーヒーの支度を待ちながら行程表を見直す。20km台のところを40kmまで頑張れば、残された日数でサンティアゴまで辿り着けるかもしれない。

8時から朝食のはずが朝食スタッフが8時過ぎに来て、コーヒーは15分ほど遅れて準備が整った。
アンナも来て一緒に朝ごはん。

8時半に宿を出発した。最初から雨。カッパを来て歩き始める。サラマンカを出るまでにしばらくかかり、まずは5km先の町でバル・トイレ休憩。

アンナと話しながら歩くとあっという間だ。日本人の名前の話とか、昔の士農工商の話とか、色んな話をしながら歩いた。

アンナは色んなことに興味があり、勉強家だ。
「アリは自分たちの世界のことしか知らないから、人が真横を通ったとしても、大地震が来た!としか思ってないでしょ?
人間も同じで、自分の知識を超えたもののことはわからないし、自分の世界の外のことなんて何が起こってるのか何もわからないよね」と言っていて、何だかすごく突き刺さった。

知ろうとしないと知らないことは多いし、1人でスペインに来て知ることが出来たこともたくさんある。来なかったら知らなかったことがたくさんあるということだ。

10km先の町でもバル休憩をして、14km先の町のバルでコーラを飲んでアンナと別れた。アンナはこの町にステイし、私はさらに20km先の町に行く。

別れ際はハグをして、一緒に歩けて楽しかったとお互いに感謝し合った。アンナとの時間は本当に楽しく、会話も豊かだった。ずっと一緒に歩けたら最高だったな。

アンナと別れてからはスピードを上げて突き進んだ。午後からの20kmは長い。道路横のルートだったが、泥に足を取られすぎてすぐに道路に切り替えた。1時間ほど道路を歩き、またルートに戻った。長い、とても長く感じる。

5km、5km、5km、と距離を刻み、あと5kmほどのところでマティアスからメッセージが来た。

「今どこ?アルベルゲは混んでるよ。ギャビンと一緒に坂の下のバルに行ってるよ」

あと5kmで到着すると返信すると、オスピタレロに私が来ることを伝えておいてくれた。

巡礼者同士で連絡先を交換すると、こうやって気遣って助けてもらえるのでありがたい。みんな本当に優しい。

スピードを落とさずに突き進み、1時間で到着出来た。オスピタレロは私のクレデンシャルの花のスタンプを見て喜び、すぐにコンベントフランシスコ(アルベルゲ)のフアンマに電話をして私が到着したことを伝えていた。電話口にはフアンマとサンドラ2人ともいて、私のことを思い出して喜んでいた。

アルベルゲは夕食・朝食込みで35€。キッチンはないし、バルに行ってもお金を使うし、これでお願いした。

ベッドは残り1つだった。危なかった…
すぐにシャワーを浴びて電子レンジでお湯を作りコーヒーを入れ、夕食の時間までのんびりした。

夕食は7時半にみんなで頂いた。マティアス、ギャビン、イタリア人夫婦のイヴァンとジョアンナ、ドイツ人の2人と私、合計7人だった。

夕飯時の話題は主にコロナ禍の各国の様子や、日本のことなど。ヨーロッパ各国の人たちが集まっているのでとても面白かった。夕飯は言うまでもなく絶品だった。

今回のカミーノで初めて二段ベッドの上になり、大人しく就寝。

歩いた距離
33.2km
使ったお金
バル1.4€
バル2.5€
バル2€
アルベルゲ35€
合計40.9€(≒6,600円)

———————————————————————

気持ちが弛まぬよう、旅行ブログランキングに登録してみました。クリックして頂けると励みになります!

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村