スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

サナブレスの道④

DAY28

Rionegro del Puente → Asturianos(25.71km)

6時半起床。やはり足は痛い。
朝ごはんがわりにコーヒーとチョコレート、自販機のお菓子を食べる。

イングリッドが飲み物に困っていたのでルイボスティーのティーバッグを分けて、準備する。

痛み止めを飲んで8時に出発。動き出しは一番痛い。40分くらいするとマシになってくる。

まずは10km先の村で朝食を取ることと、ATMに行くこと、商店で行動食とインスタントコーヒーの買い足しと、薬局で鎮痛剤の買い足しと色々とミッションがある。

道路を10km歩き続け、まずは商店へ。トルティーヤとインスタントコーヒー、チーズとチョコレートを購入。そしてバルへ。トスターダとカフェコンレチェを注文。トスターダは小さかった。

バルを出たところで外にいたおじさんに話しかけられ、その足でサンティアゴに行くのかと聞かれる。これでも昨日よりもマシなんだと答える。
日本から来たと言うと、大抵日本から飛行機は何時間かかったかと聞かれる。みんな東の果ての国に興味がある。

次はATMだ!300€おろし、日本円にして5万。辛くなる。薬局に行き、鎮痛剤を10日分くださいとお願いする。すぐに出してもらい、箱を開けて中身だけもらう。鎮痛剤切れを免れて安心したけど、本当はダメだよな…。

ここからも道路をまっすぐ突き進む。途中並行して道路際にカミーノルートがあるところはそちらを歩き、カミーノルートが遠くなりそうな時は道路に戻った。もう最短ルートで足を休ませてあげたい。

左足をかばって歩いているせいで、右足にかなり負担がかかっていた。あと10日持つだろうか。
歩きながら、6年前にフランス人の道で出会ったウクライナ出身の足がクソ痛いエリックのことを思い出していた。

エリックは会話の端々で「足がクソ痛い」とずっと言っていて、鎮痛剤を飲みまくっていた。
あの時はわからなかったけど、今ならエリックの痛みがわかる。エリック、つらかったね、頑張ったね、と思える。私も今足がクソ痛いよエリック。

道路歩きはまっすぐで歩きやすいが、トイレに困る。道路脇は丸見えだし、道路脇から先は人の敷地で電流線が張られている。トイレで感電したくない。チャンス(電流線の切れ目)が見えたらすぐに飛び込む。

途中でお腹が空きすぎて買ったばかりのトルティーヤにチーズをのせて、マヨネーズを塗って食べた。周りの仲間たちにはあまり見せたくない。彼らは豊かで美味しいサンドイッチを作れる人種だ。
これを見たらみんな哀れむだろう。

今日も「モモ」を聴きながら一日歩いた。オーディオブック、なかなかいい。運転中もいいかもしれない。

ようやく目的の村に到着。アルベルゲは坂を登った先にあった。受付は向かいのバルだったが、ちょうどバルからオスピタレロが出てきてベッドまで案内してくれた。二段ベッドが4台ある部屋の下段は最後の1個だった。

荷物を置いてバルに受付に行くと、ボブとマティアスがいて再会を喜んだ。マティアスは2日ぶり、ボブは朝ぶりだけどしっかりハグした。

その後にすぐアンナも到着。今日のカミーノルートは最高に美しかったと喜んでいた。みんなで今日見た生き物を報告し合い、鹿、うさぎ、トカゲ、馬、蝶など嬉しそうに話す彼らを見ていて、何だか幸せな気持ちになった。私たちは何にも変えがたい、とても豊かな時間を過ごしていた。

シャワーを浴びて、お腹が空きすぎてバルに食事に行った。予想外の量で無理かと思ったけどしっかり完食。1日一回のまともな食事だ。

イングリッドも来て、食事をしながら色々な話をした。イングリッドは北の道をもう何度も歩いていて、とてもおすすめしていた。次は絶対に北の道を歩こう。

太郎がいよいよポルトガルに到着した。お互いにサンティアゴまでは約300km。

歩いた距離
25km
使ったお金
スーパー9€
バル2€
薬局5€
アルベルゲ6€
夕食13€
アイス1.5€
合計36.5€(≒5,800円)

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