DAY37
A Laxe → Dornelas(20.8km)
7時前に起床。顔を洗って廊下で足のストレッチ。
バルは8時にオープンするので、みんなそれに合わせて準備。

バルの開店を待つ巡礼者たち
バルは8時を少し過ぎてから開店し、女将さんは巡礼者のコーヒーとトスターダを次々に提供してくれた。「スタンプも忘れないでね!」「パンのおかわりいる人はいる?」と声をかけてくれる素敵なバル。

今日は20km、できればもう少し進みたい。
今日泊まるアルベルゲがこの旅最後のアルベルゲだ。ちょっと寂しくなる。

まずは10km、この旅を思い返しながら歩いた。足の痛みは消えず、本当に小さな歩幅でゆっくり歩いた。
太陽が似合う暖かいアンダルシアから始まり、雨と泥と牛に悩まされたエクストレマドゥーラ、雪が降ったカスティーヤイレオン、そして足の痛みと共に歩いた最後のガリシア。4ステージに分けるとしても、どれも簡単ではなかった。

最初はあんなに遥か彼方だったサンティアゴがもう目の前だ。巡礼者の数も急に増えてきた。セビージャからスタートした他の巡礼者も続々とゴールしている。当たり前だけど、前回とは全く違う旅になった。何というか、前よりも一層、全てのことに体当たりした感覚だ。強くなった。

「モモ」の中で、繰り返し使われるセリフがあって、それがとても印象的だった。
「明日になれば分かるさ」
今回の旅では、長い距離と悪天候、洪水に悩まされ、今日自分がどこまで行けるのか、その道が明日通れるのか、何も予想できなかった。
足を痛めてからはより一層、明日歩けるのかも何もわからなかった。
でも、誰にも予想できない未来に不安を抱いても仕方がなく、その時になればわかる。
待つことが苦手になってしまった現代人の私は、この旅で「モモ」の世界を通して、その時になればわかること、待つことを思い出した。

10km歩いてバルに入り、カフェコンレチェとクロワッサンを頼む。
スタンプももらってトイレも借りた。

そこからさらに5km歩き、薬局で鎮痛剤を買った。薬局のお兄さんに、ふいに「日本人ですか?」と日本語で話しかけられ、驚いた。日本に住んでいたことがあるらしく、日本語で接客してくれた。こんなことスペインで初めてだ。嬉しかった。
「かかとが痛くて…」と言うと、「典型的ですね」と言われた。典型的なんですね…。

バルに入るとイングリッドとソフィアが出るところだった。抱き合って「サンティアゴで会おう!」と約束し、別れる。
ハンバーガーを注文してコーラを2本飲んだ。

そこからもうひと踏ん張り。5km歩いて次の村へ。今はそこが限界かな。

アルベルゲは外観は古いけど中は美しく、オスピタレロのセンスが光っていた。夕食もお願いした。

シードルを作る絞り機らしい。
ルイスが一番乗りで到着していて、私が着いた時にはもうシャワーも済ませて洗濯物を干していた。

宿泊者はドイツ人4人、スイス人、オランダ人で私以外全員ドイツ語話者。一人になりたいと願ったから神様が仕向けたのだろうかというくらいドイツ語会話に入れなかった。
ルイスの軍人時代のアフガニスタンでの経験談を聞いたり、他の会話の内容はほぼわからなかったけど、ドイツ人の男性が気を遣ってたまに英語で通訳してくれた。

夕食はもう何というか、素晴らしかった。オスピタレロのセンスが良すぎる。本当に美味しかった。
食後、オスピタレロの旦那さんに話があると言われ、人を探して欲しいと頼まれた。
日本人巡礼者で、80代の男性。その人が描いた水彩画とカレンダーをプレゼントされたそうで、どうしてもその人にお礼が言いたいが、連絡先がわからないという。

日本に帰ったら調べてみるねと約束した。
ルイス(元軍人のおじちゃん)とはベッドは端と端で離れていたのに、横になってしばらくして「モモ〜、モモ〜」と呼ばれる。起き上がり、「何?」と聞くと、「いびきかくなよ!」と言われ、「あんたもね!」と返す。そしてお互いGood night と言って布団に入った。
明日は約30km。そんなに歩けるのか不安だけど、明日になればわかるさ。太郎が待ってる!
歩いた距離
25.8km
使ったお金
バル4€
バル2.5€
バル5€
アルベルゲ17€
夕食13€
合計41.5€(≒6,600円)
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