スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

アメリカ横断旅行まとめ

 

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2019年4月10日〜5月7日まで、夫と友人夫婦と4人でアメリカ横断旅行をしました。

心配性な私は、計画段階から白目をむきながら細々とリサーチをし、無事実行することができたのでまとめておきます。

夫のような楽観主義になりたい。

 

日本での準備

1)車両の確保
  • RV費用(15日間レンタル)—保険込みで393,992円(98,498円/1人)

まず、キャンピングカーのレンタルをするために色々と調べました。英語サイトが難なく読める方は全く問題ないと思いますが、私は英語で保険等の確認が不安だったため、日本語サイトのある会社を探していました。そこで見つけたのが「エルモンテRV」でした。

問い合わせフォームから見積もりをお願いし、レンタル日が近づくにつれて料金が高くなることを伺い、とにかく早めに予約しました。また、特典としてアメリカの国立公園の年間パス「America the Beautiful Pass」もお借りできたのですが、これがとっても便利でした(要返却)。

人数にあった大きさの車両を決め(私たちはC28型)、大体のルートを絞り日数を計算し、最後まで悩んでレンタル開始場所と返却場所を決めました。

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アメリカで運転したこともなく出発まで色々と不安が尽きず、担当の山崎さんに何度も連絡し、相談していました。出発の2ヶ月前にレンタル費用を振り込むと、アメリカ全土の地図や交通マナーの冊子など、日本語で丁寧に書かれたマニュアルが届きました。このマニュアルが私たちのバイブルとなり、とても助けられました。

※特に、マニュアルに乗っていた「鍋での米の炊き方」では、現地の米でもふっくら美味しく炊ける技を伝授して頂き、私たちの間では「山崎炊き」という謎の称号までつけて毎度絶賛の嵐でした(山崎さんのレシピかどうかは知らないのですが…)。

日本から持って行った方がいいものとして、

・しゃもじ(ご飯用)・菜箸・もち焼き網

とあったので、W田くんに100均で買って持って来てもらいました。

100均しゃもじはメキシコでも愛用中です。

2)宿泊先の手配

キャンピングカーレンタル中はRVパークと呼ばれるキャンプ場に宿泊するので現地で予約することにして、キャンピングカーレンタル前後の宿泊先の予約を日本で事前にしておきました。

海外旅行の際はいつもBooking.comを利用していてgenius会員になっているので、割引適用が多く助かりました。

また、今回初めてairbnbを利用しましたが、「スーパーホスト」であることと、クチコミの評価が高い物件で選びました。結果、2件とも素晴らしいホストで快適に過ごせました。

  • ポートランド2泊(airbnb)—29,058円(1泊3,632円/1人)
  • サンフランシスコ2泊(ホテル)—42,630円(1泊5,328円/1人)
  • マデラ1泊(ホテル)—13,037円(1泊3,259円/1人)
  • ロサンゼルス2泊(ホステル)—17,301円(1泊2,162円/1人)
  • シカゴ1泊(ホステル)—10,692円(1泊2,673円/1人)
  • ニューヨーク4泊(airbnb)—62,594円(1泊3,912円1人)

 

【ポートランド】

ダウンタウンからは少し離れていますが、空港からは近いです。とにかくかわいいおうちでテンションが上がりました。ホストには会えませんでしたが、到着日前に鍵のコード番号が送られてきて、近くのオススメスポットなども教えて頂きました。

www.airbnb.jp

【サンフランシスコ】

サンフランシスコはホテル代が高い…!こちらのホテルは窓からケーブルカーが見えます。1階ロビーでは夕方の生演奏&ワインサービス、朝はコーヒーサービスなど、嬉しいサービスもありました。最終日の夜中は犬の鳴き声が止まずなかなか寝付けなかった…www.booking.com

【マデラ】

ヨセミテの帰りに一泊しました。とても広い部屋で朝食無料、館内にはランドリールームもあります。1階フロント横にて24時間お湯やコーヒーが提供されていて、大変助かりました。小さな売店もあり、カップラーメンを買いました。もの凄く癒されたお宿だったなあ…

www.booking.com

 【ロサンゼルス】

UCLA近くの治安のいいエリアです。ホステルですが、4人部屋のプライベートルームを選んだので安心できました。ベッドは1人1台ずつなので、ホテルよりいいかも?バスルームとトイレはフロアごとの共用です。近くに「I am Sam」のスタバもあります。

www.booking.com

【シカゴ】

空港から地下鉄で1本の抜群の立地です。何より安い!こちらも4人部屋のプライベートルームで、バス&トイレは共用。向かいにスーパーやカフェもあり、快適に過ごせます。地下には広い共用キッチンもあり、長期滞在にも抜群だと思います。

www.booking.com

【ニューヨーク】

流行りのブルックリンエリア。治安が心配だったので、安心出来そうなホストを選びましたが、最高でした…!ニューヨークのお母さんと呼ばせて下さい。 

www.airbnb.jp

3)アクティビティの手配
  • アンテロープキャニオンカヤック&ハイキング—20,719円/1人

ちょっと高いけど、なかなか出来ない体験なので奮発しました。参加者はカヤック初心者ばかりだったので安心しました。また、居留地税も料金に含まれているので現地で支払う必要はありませんでした。

antelopelowercanyon.com

www.hike-osuga.com

  • ニューヨークでの「スリープ・ノーモア」—14,108円/1人

滞在中で一番ニューヨークらしい体験が出来ました!セリフなしなので、英語がわからなくても全く問題ないです。日本人のお客さんが結構居ました。

mckittrickhotel.com

www.hike-osuga.com

4)航空券の手配
  • 日本→シアトル—84,960円/1人
  • ポートランド→サンフランシスコ—9,220円/1人
  • シカゴ→ニューヨーク—14,860円/1人

航空券は全てスカイスキャナーで手配しています。

5)レンタカーの手配
  • サンフランシスコ→ロサンゼルス1泊2日—8,537円/1人

乗り捨て出来るalamoレンタカーにしました。MUFGのクレジットカードの優待で割引になりましたが、予想以上に高くつきました。カーナビ用にGPSをレンタルしましたが、Googleマップの方が使えたのでほとんど自分たちの端末を使っていました。GPSレンタルが2日で30ドルくらいでした、勉強代。

6)バスの手配
  • シアトル→ポートランド—約1,700円/1人

格安のBoltBusを手配しました。ボルトバス一押しの車内フリーwifiは最後まで何の電波もつかみませんでしたが、寝てればOK。自転車を積んでいる人もいました。 

7)国外運転免許証の取得

エルモンテRVでのレンタルだけなら国外運転免許証は不要(詳しくはこちら) のようですが、私たちはサンフランシスコーロサンゼルス間のレンタカーもあったので取得して行きました。

  • 国外免許証申請用写真
  • パスポート
  • 有効な免許証

を、運転免許センターか運転免許試験場、もしくは警察署に持って行きます。

私は東京の板橋警察署にて申請しましたが、ものの10分程度で終了しました。

費用は2,350円でした。

8)SIMカードの購入

アメリカに1ヶ月いるので、1ヶ月間使い放題のアメリカSIMをAmazonで購入しました。日本にいる間に設定を済ませておいたので、アメリカに到着したらすぐにインターネットが使えました。初めて海外SIMを使いましたが、本当に便利ですね…!

Googleマップをナビ代わりにしていたので容量を気にせず使えるのはかなり重宝しました。また、夫婦どちらもSIM購入していたので夫と待ち合わせ場所を決めずに別行動することも可能でした。

↑こちらの「30日間 高速データ無制限使い放題」を購入しました。

現地で手配したもの

1)RVパークの宿泊予約

エルモンテRVの山崎さんおすすめアプリ「RVParky」を使い、宿泊前日に予約するようにしていました。先に全部予約してしまうとルートが変更できず、何か起きた際に困るので、都度予約していました。天候やハプニングのため計画通りには行かないもので、何度かルート変更もしました。

一番安かったRVパークで30ドルくらい(ただの駐車場だった)、高くて80ドルくらいしました。エルモンテでレンタルすると「KOA」というアメリカ全土にある大手RVパークは割引が適用されました。個人的にはグランツのKOAがホスピタリティ満載でまた行きたいです。

2)ロッカー代わりの荷物預けサービス

シアトル到着後、ポートランド行きのバスの時間まで2時間くらいあり、荷物を降ろして周辺散策をしたかったため「bagbnb」というサービスを利用しました。

アプリをダウンロードし、預けたい場所周辺を検索すると加盟店が出てきます。荷物は大きさに関わらず1個1日6ドルのようで、スーツケースやバックパックを預けられて大変助かりました。

今後も世界中で利用して行こうと思います。

3)入場料やサービス、各種チケット
  • レンタサイクル(サンフランシスコ)—約30ドル/1人
  • ユニバーサルスタジオ(ロサンゼルス)ー100ドル/1人
  • 野球観戦チケット(ロサンゼルス)ー28ドル/1人
  • New Orleans Jazz Heritage Festival(ニューオーリンズ)ー85ドル/1人
  • プリザベーション・ホール(ニューオーリンズ)ー20ドル/1人
  • NASA(ヒューストン)ー25ドル/1人
  • MOMA(ニューヨーク) ー25ドル/1人
  • グラウンド・ゼロ ミュージアムー26ドル/1人

1度目のアメリカ横断(2008)

前回アメリカに来たのは2008年の同じく4月から5月。

その時はカナダのビクトリアに住んでいた姉に会いに行き、姉と船でシアトルからアメリカに入国し、アメリカ横断鉄道アムトラックにてサンフランシスコ・ロサンゼルスと南下。ロサンゼルスから1泊でラスベガス・グランドキャニオンに行き、その後空路でニューヨークに行きました。

ニューヨークからは鉄道でカナダに入りモントリオール・ケベックに行き、そこからカナダの横断鉄道VIAでバンクーバーまで横断しました。

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途中雪の為鉄道を降ろされバスに乗り換えたり、カナダでは姉がレンタカーを借りて運転していたら山火事に遭遇したり、10年以上経った今でも私の中で色褪せず、宝物のような思い出となっています。

当時wifiもスマホもない中、姉が綿密な計画を立ててそれについて行っただけですが、今回自分で計画を立て、色々手配したりして、改めて姉を尊敬しました…。

丸一ヶ月でアメリカ&カナダ横断だったのでかなりハードなスケジュールでしたが、当時姉が30歳、私が24歳と若かったので、体調も崩さずに無事に達成することが出来ました。私は英語は全く話せなかったので、旅行中の英会話は姉が全て請け負ってくれました。今となっても頭が上がりません。

この旅行の感動が忘れられず、いつか夫とも共有したいと思い、世界旅行のスタートをアメリカ横断にしました。

今回のアメリカ(2019)

今回アメリカ旅行で通過した州は13州。

ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州、ニューメキシコ州、テキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、テネシー州、ケンタッキー州、イリノイ州、ニューヨーク州。

ほとんどが1日か2日の滞在でしたが、車移動じゃないと訪れないような辺鄙な場所にも行けました。それぞれの州で法律も違い、住んでいる人種の比率や文化も違ったりして、同じ国内とは思えない多様な空気を味わうことが出来ました。

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また、4人の行きたいところを網羅し、妥協することなくやりたいことをやり切った旅となりました。大勢だともっと負担額は減ると思うし、ドライバーの数が増えればそれだけ移動も楽になるとは思いますが、2人でもなく6人でもなく、4人がちょうど良かったとしみじみ思います。

私たち夫婦のやりたい事をW田夫妻が一緒に挑戦してくれて、W田夫妻のやりたい事を私たちもやってみる。感性が4人分なので、興味の幅も広がりました。

今回初めて南部を訪れるに当たり、心のどこかで人種差別をされるのでは…と心配していましたが、その心配は全く無用でした。逆に人々の温かさに触れることができ、この旅一番の思い出になりました。私の先入観と偏見だけで南部を避けなくて良かったです。W田くんありがとう。

www.hike-osuga.com

エルモンテRVには学生割引もあるそうで、最初の問い合わせの時は卒業旅行かと勘違いされていました。あまりこの歳で友達同士でキャンピングカーを2週間も借りる人はなかなかいないのかな…。学生時代にこんな経験できるのはもちろん素晴らしいことですが、知識や経験値が上がり、学生時代より経済的に余裕のあるこの歳でする旅はまた格別です。 

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また一生の思い出が一つ増えたことに喜びつつ、今後も一つ一つかけがえのない思い出が出来ることが楽しみです。

本当は費用合計とか出したかったのですが、まとまりきらず…。思い出したことがあれば追記していこうと思います。