スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

初めてのヨーロッパへ

DAY82

宿をチェックアウトし、櫛田さんにご挨拶しに事務所へ向かいました。

荷物を置かせてもらい、事務所の裏庭で寛いでいるとタカシマさんがやってきました。ユーコン川下りの申し込みに来たそうで、これから下るのか…!と羨ましくなりました。

その後にユウスケくんも現れ、昨日みんなでお別れを言いあったのに、再度集合することが叶いました。
櫛田さんが空港まで送ってくれると仰るので、ご厚意に甘えて送ってもらいました。
楽しかったホワイトホース、生きていることを実感したユーコンでの日々。

私たちだけでは到底成功しなかったであろう大冒険を終えて、この旅で出会えた素晴らしい人たちに感謝しながらカナダを後にしました。

まず向かうのはドイツのフランクフルト。こんなルートなんだ〜とよく見ると、

あれっ北極通ってる?これって北極?軽くパニックになりました。

もしも北極で飛行機が墜落したら…とどうでもいいことを考えて寝落ちしていたらフランクフルトに到着。

初めてのヨーロッパ!飛行機を降りる時に初めての生「ダンケ」が聞けました。

喜んでいたのも束の間、私たちはこの後スイスに向かう便に乗り換える予定でしたが、どうやら入国審査はここフランクフルトで行われるよう。

アメリカ、カナダ、メキシコでは慎重に準備をしていたものの意外とあっさりと入国許可されていたので、すっかり入国審査のことを忘れて国内線ノリで来てしまいました。

強面の入国審査官に、
「ヨーロッパにはどれくらい滞在するんだ」と聞かれ、「2週間です」と適当に答えると、「帰りのチケットを見せろ」と言われてしまいました。
ヨーロッパを出るチケットをまだ買っていなかった私たち、急速に焦り出します。
「まだ買っていないけど、今買った方がいい?」と尋ねてみると、入国審査官は一気に不機嫌に。
今度は「残高証明を見せろ」と言ってきました。インターネット接続出来ずに見せられずにいると、続けて「滞在先の情報を見せろ」と言われました。
それならバッチリよ!と思い、最初の3泊だけ取ってあったシャモニーのホテル予約情報を見せると、さらに機嫌を損ねたのか、
「ここは入国審査だ。なのに君たちは帰りのチケットも預金を証明するものも、滞在先も提示出来ないのか」と怒られました。
どうしよう…めっちゃ怖い…と思いながら、フランスにハイキングに行くから、最初はこの宿に泊まるんだけどその後はキャンプなんだとどうにもならない言い訳をタラタラとしていると、面倒になったのかパスポートにバンバンとスタンプを押し、「行け」と通してもらえました。

完全な準備不足で、危うくヨーロッパに入れないところでした…。入れて良かった…。

テンションが急激に下がり、ドイツ怖い…と思っていましたが、空港のコーヒーショップでコーヒーを買ったら店員さんが「アリガト!」と言ってくれたので、ちょっと元気になりました。こちらこそありがとう。

無事に乗り継ぎ便にも間に合い、フランクフルトから1時間ちょっとでスイスのジュネーブに到着。

ここからすっかりとフランス語圏になりました。
日本で約2年間フランス語の勉強をした甲斐あって、空港内の表示が読める!アナウンスが聞ける!
ついに実践できる場所に来られて再びテンションが上がってきました。

ジュネーブからは「easy bus」という格安のバスでシャモニーに向かうのですが、乗り場がものすごく分かりにくい。
勇気を出して、近くにいた女性にフランス語で尋ねてみると、ここで間違いないよ、と答えてくれました。

バスに揺られること1時間、憧れの地・シャモニーに到着です。

日本人でも知らない人はいない、西ヨーロッパ最高峰のモンブランの玄関口であるシャモニー。
私今、モンブランの麓にいるのか…と思うだけでもうなんだか胸がいっぱいでした。

今日からお世話になるお宿は、メイン通りからほど近い「Hôtel du Clocher」という小さなホテル。

ユーコンの疲れを癒し、ハイキングの準備をするために3泊します。

チェックインもフランス語で問題なく出来て、翌日の朝食もお願いしてみました。

部屋はこじんまりとしていて居心地が良いです。


サービスで置いてあったミネラルウォーターの名前に感動しました。

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