スガ旅

35歳を迎え、夫婦で仕事を辞めました。

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

私たちのJMT(ジョンミューアトレイル)⑪

21日目(DAY135)

Onion Valley Trailhead-Kearsarge Pass-Bullfrog Trail-Forester Pass 手前(11マイル/18km)

なぜかほぼ眠れなかったけれど6時過ぎに起床。もったいないので朝再度ホットシャワーを浴び、狂ったように頭をたくさん洗いました。

7時から朝食のはずが、朝食会場がわからないので誰か来るまで外のテラスでココアを飲んで待ちました。
昨日一緒のシャトルだったドイツ人の彼も、場所がわからないので一緒に待機。

さらにアメリカ人の若い夫婦もコテージから出てきて「朝食会場どこ?」と聞いてきたので、わからないからとりあえずここで待ってると伝えると、「この前吊り橋のキャンプサイトで会ったよね!」と言われ、軽く挨拶をしたことを思い出しました。

昨日シャトルバスの時間を教えてくれたおじさんも部屋から出てきて朝食会場を探していると、「Dinning Room」と小さく書かれた部屋を発見!

開けてみると、宿のお母さんがキッチンにいて、「好きな席に座って!」と朝食準備が整っていました。アメリカ人夫婦の部屋が分からなかったので、外で「Breakfast!」と叫んでみたものの、出てこない。ドイツ人の彼がお母さんに「みんな朝食会場がわからないみたいだよ」と伝えてくれて、お母さんがみんなを呼びに行き、無事みんな朝食にありつけました。

朝食は一つのテーブルを囲んでみんなで頂くスタイルで、ベーグル、卵、ベーコン、フルーツ、オレンジジュース、コーヒーと盛りだくさん!
ベーグルをトースターで焼き、バターをたっぷり塗ってジャムも乗せて食べている間にお母さんが卵を焼いてくれました。ああ、幸せってこの事だ…。

朝食での話題はヒッチハイク。
昨日シャトルにいなかったおじさんもアメリカ人夫婦もヒッチハイクで降りて来たようで、オニオンバレーでのヒッチハイクはそんなに難しくないようでした。

お腹いっぱい朝食を食べ、5分で出発準備。慌てすぎて食器洗い用のスポンジをキッチンに忘れました。

ベアバレルに入りきらなかった物資を寄付して、急いで待機しているシャトルに乗り込みます。

心身ともに本当に癒されたマウントウィリアムソンモーテル。心の底からありがとう!

オニオンバレーのトレイルヘッドに向かいながら、またあそこに登るのか…と気が重くなります。キラサージパスまで何時間で登れるかな…荷物も重くなったし、夕方くらいになっちゃうかな…。

トレイルヘッドに到着したのが午前8時半。トイレなどを済ませ、8時50分に出発。

ここから昨日鬼のように下った道を、また登り返してJMTに戻らないといけません。

ドイツ人の彼と、「本当に本当に登りたくないね。でも行かないとね…」と言いながら登り始めました。

あれ?何だろう。調子がいい。

昨日はフラットな道もやっと歩いていたのに、今日は登りもある程度のスピードでさくさく登れる。

あっという間にドイツ人の彼と距離があき、夫と二人、スイスイ登って行きました。

1時間に1回休憩を取り、ふんだんにある行動食を食べ、12時前にはキラサージパスのてっぺんに到着。なんと3時間くらいで登ってしまいました。


お口で溶けて手で溶けないm&m'sは、ザックの中で溶けました。

自分でもびっくりするほど体力が回復していて、昨日の下りよりもむしろ今日の登りの方が楽だったことに驚きました。ザックの重さも全然気にならない。昨日までは単純にガス欠だったのか…。

パスで10分くらい休憩し、ブルフロッグレイクまで一気に下りました。

午後1時過ぎ、ブルフロッグレイクに到着し、抜群の場所でランチ休憩。ついに私待望のピーナッツバターサンドを食べられます。

ガスも水もあるし、コーヒーを沸かしてパンにピーナッツバターをたくさん塗って食べました。目の前は美しい湖。幸せ…!

一緒の宿だったアメリカ人夫婦が追いつき、「いい場所ね!私たちもここでランチ休憩していい?!」と言うので、もちろん!おいでよ!と言って一緒にランチタイム。

二人はロス在住の夫婦で、ケイティとブレンデン。とてもハッピーな仲良し夫婦で、ランチにトルティーヤを作っていました。

気になったので近くでじっと見ていると、大きなサラミを1切れずつご馳走してくれました。めっちゃ美味しい…!そして物乞いみたいでごめんなさい…!

お返しに「松茸のお吸い物」をあげると、何だかすごく喜んでくれて記念撮影。

残り4日だけど、また楽しい仲間が増えました。
二人と「また後で!」と別れ、JMTのルートに戻ります。

少し行った所で女性のレンジャーが待機していて、「パーミットはある?」と初めての検問となりました。すぐにパーミットを渡すと色々とシートに書き写していたので、きちんとチェックしているんだなあと驚きました。

「日本から来たのね!素敵!もうほぼゴールじゃない!あとちょっとだけど楽しんで行ってね!」と励まされ、記念撮影。

ピーナッツバターサンドが効いているのか、いつもならバテバテの時間だけどまだまだ体力が残っているので、目的地のフォレスターパス手前のキャンプサイトを目指します。

夫が前を歩いていて、何かを発見した様子。

「あれ、オマールじゃない?」

よく見ると確かにオマールっぽい人がだいぶ前を歩いてる…!前に会った時と変わらずゆっくり自分のペースで、時折立ち止まり写真を撮りながら。

急いで近くまで降りていき、「オマール!」と声をかけると、「タロー、モモ!」と振り返るオマール。

お互い感動して抱き合って喜びました。嬉しい!オマール無事だった!

「もうすっかりゴールしてるものと思っていたよ、何でここにいるの?」と聞かれ、昨日はインデペンデンスに泊まったことを話しました。

なんとオマールはヨセミテから一度もリサプライをしておらず、全日程の食糧を担いでいたのです。すごい…!そんな人他にいるでしょうか…!

ゴール予定は私たちより1日後だけど、今日のキャンプ地は同じくらいになるかも、とのこと。

久々の再会を喜び少し立ち話した後、また後でね!と別れました。ずっと心配していたので、本当にほっとしました。

明日のフォレスターパス越えに向けて少しでも近づいておきたい私たちは、その後も抜きつ抜かれつ、みんな同じくらいのペースで歩みを進めました。


仲良く大集合して休憩。

自分たちでも体力の回復具合に本当に驚いていて、きちんとエネルギーを取る事の重要性を体感しました。(とは言え、MTRからオニオンバレーまではリサプライが出来ないので、多くの人はオニオンバレー手前で飢えと戦うことになると思う。)

ケイティたちは焚き火が好きなので、焚き火が出来る限界の標高でステイ。私たちはそこから1時間ほど登り、目的のキャンプサイトへ。

ベアロッカーもある開けた気持ちのいいサイトで、川もすぐ裏にあります。

設営後、川で顔を洗ったりしているとオマールが到着!手を振ると気がついたようで、彼もここにステイすることになりました。

夕飯のフリーズドライを食べ終わったくらいにオマールがご飯を食べにやってきて、彼がベアバレルを2個持っていることを知りました。だから全期間の食糧を運べるのかと納得。ただ、めっちゃ重そう…。

オマールはイスラエル出身。ビーガンで、ベアバレルには大量のビーガンフードが入っていました。
以前エステリーナの家で頂いたフムスやシャクシュカ、ファラフェルが美味しかったのでその話をすると、オマール特製水で溶いて作るフムスを伝授してもらいました。


見た目はあれだけどとても美味しかった!

なぜJMTスルーハイクを決めたの?と聞いてみると、LA近郊に住むオマールはヨセミテには度々ハイキングに来ていて、その際にJMTの道しるべを見て、「これは何だろう…?」と興味を持ったのがきっかけだと話しました。また、昨年はホイットニーポータルからトレイルクレストの分岐まで登ってJMTに入り、途中から違うトレイルに入ったそう。マウントホイットニーにはまだ登ったことはないけど、「今まで登ったどのパスとも勝手が違う」と言っていて、確かに最後はパス越えではなく登頂なんだ…、と思い出しました。

オマールと再会出来て本当に良かった。今日は本当にいい一日だったなあ。

  • 実際の歩行距離(iPhoneヘルスケア調べ):18.2km


22日目(DAY136)

Forester Pass 手前-Forester Pass-Bighorn Plateau(9.5マイル/15km)

ちょっと寝過ぎて7時前に起床。
テントを出るとオマールはもう起きていました。

朝ごはんに味噌ラーメン。一人で1人前を食べられる幸せ…!

今日は最後のパス、フォレスターパスを越える予定。
私の人生初となる標高4000m。色んな人からフォレスターパスはきつかったと聞いていたので、大ボスを攻める気持ちで出発です。

今日もさくさく進めるかと思いきや、昨日ほどの馬力は出ず…。やっぱり昨日は朝ごはんに卵とベーコンを食べたのが大きかったのでしょうか。1時間ほど歩いて休憩。

どれがフォレスターパスなのかなーと、いつも通り疑いの目で岩山を眺めながら歩きます。
丘が出てきましたがこれがパスなわけがないので、これを越えたらまた何か出てくるのでしょう。もう騙されない。

なかなか姿を現してくれないフォレスターパス。どんどん標高は上がっていき、今までのパスくらいの標高の3600mくらいまで来ました。


宿のフリーボックスからもらったピーナッツバターのクラッカー。美味しい。

かっこいい岩山がぐんぐん迫ってきます。もう少しでしょうか。


振り返ると美しく広がるシエラの風景。

ついにパスをロックオン!3700mを越え、酸素が薄くなっているのを感じます。

パス直下に来ました。降りて来たハイカーに、「トレイルは雪で隠れているからストレートアップして!」と言われました。パスに人がいるのも見えます。

息が切れないよう、焦らずにじりじり登り詰め、12時40分にパス到着!初めての4000mにテンションが上がります。

休憩しながら下を眺めていると、ケイティたちもすぐに上がってきました。二人とも無事にパスに到着し、ハイファイブ!

パスでお昼を食べようかとも思いましたが、コーヒーも入れたかったので下の水場まで降りてからランチ休憩することに。

南側の斜面はかなり急で、北側から登れて良かった…と思いながら下山。地球以外の惑星のようなこの風景も、もうあと2日で終わるのか…。

小川の近くまで降りてランチ休憩。今日もコーヒーとピーナッツバターサンドです。幸せ。

ケイティ夫妻も降りて来たので、明日の行程の情報交換をしていると、彼らはホイットニーポータルに車を置いているとのこと。明後日の下山時間が一緒だったらローンパインまで乗せてくよ!と嬉しいお言葉を頂きました。
ホイットニーポータルからローンパインまでは交通の便がないので、ヒッチハイクをする予定でした。とても助かる…!

明日はギターレイクまで行って、夜中にマウントホイットニーに登ってサンライズを見るという二人。私たちも、ギターレイクでフルの水分補給をしてマウントホイットニー直下まで行っておきたい。

なるべくギターレイクに近づけるよう、今日はもう少し歩く事にしました。

フォレスターパスからの道はため息が出るほど美しく、何度も足を止めてしまいます。ああ、本当にここまで来られて良かった。


ついにサインに「MT. WHITNEY」の文字が!感無量!

パスから5マイルほど下ったところをケイティたちはキャンプ地としていましたが、私たちはそこからさらに1時間ほど歩き、ビッグホーンプラトーという丘の上に小さな池があるとても美しい場所を発見。ここでキャンプをすることにしました。

設営をしてゆっくりしていると、オマールが前を通過。手を振ると、オマールもトレイルから離れてこちらにやってきました。
3人で景色を眺めながら、ここすごく良い場所だよね、と言うと、「ベストだね…!」と、ここを気に入ったようでテントを張っていました。


パックトレインに手を振りました。

テントからマウントホイットニーを含む山々が美しく眺められる最高の場所。タダでこんな場所でキャンプ出来るなんて本当に贅沢です。そしてインディペンデンスでのリサプライ以来なんでも幸せに感じる…!

私たちのJMT最後のパス、フォレスターパスを越えたお祝いにステーキのフリーズドライ。

向かいの池には動物たちが水を飲みに来たりして、いつまでも眺めていられる心地よい時間を過ごしました。



夫が夜撮影したシエラの星空。


  • 実際の歩行距離(iPhoneヘルスケア調べ):18km

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