スガ旅

35歳を迎え、夫婦で仕事を辞めました。

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

私たちのモロッコ探検記②【シェフシャウエン】

3日目

Tangier → Chefchaouen

お昼のバスでシェフシャウエンに向かうので、近くのカフェで朝食を済ませてから出発。


モロッコの商店はパンが豊富。

メディナのはずれにタクシー乗り場があり、プチタクシーを探します。メーターを使ってくれるタクシーに乗ってバスターミナルへ。

バスターミナルで荷物料金を支払い、しばし待機。予想外に定刻出発となりました。モロッコ快適…!

空いているのになぜか夫と離れ離れの指定席になってしまった私は、近くに座っていたおじさんに話しかけられました。
私がバスの中の写真を撮ったのを見ていて、景色を撮るのは構わないけれど、人が写る写真は断らないとダメだよ、トラブルになるよ、と注意してくれたのです。35にもなって恥ずかしい、当たり前のことだよな、と思い、おじさんにありがとうと言いました。

おじさんはオランダから旅行で来ていると言っていて、私がシェフシャウエンに行くと言うと、彼は今日はその手前のテトゥアンに泊まり、明日シェフシャウエンに行くよと言っていました。

バスがテトゥアンで止まり、トイレから帰ってくると夫とおじさんが話していました。おじさんの名前はアントニオ。「明日彼女とレンタカーを借りてシェフシャウエンに行くから、明後日フェズに行くなら一緒に乗せていってあげるよ」と何とも優しいご提案!レンタカー代半分払いますよと言っても、「いいからいいから、とりあえず明日シェフシャウエンの有名な門の前で待ち合わせしよう!」と言って、連絡先も交換しないまま別れました。

青の町でおなじみのシェフシャウエンに到着し、メディナの外までタクシーを使います。メディナ内は車が入れないため、徒歩で予約していたホステルを探してチェックイン。

何だか移動で疲れてしまったので、夕飯に中華を食べて、ホステルでゆっくりしました。
バストイレが共用だったのですが、あまりに汚くてシャワーは我慢しました。(私が一番汚い)

4日目

Chefchaouen

今日は2時に昨日のおじさんと会う約束があったので、朝はメディナ内で朝食を食べ、観光スポットのスパニッシュモスクを目指してお散歩に出かけました。

割とお山の上に建っているこのモスクは、通常人は入らないそう。スペイン人が作ったモスクなので、観光名所ではあるけど祈りを捧げる場ではないんだとか。
地元の人に聞いた話によると、メッカの方を向いてないから形だけのモスクだそうです。

スパニッシュモスクのある高台からは、シェフシャウエンの町並みが見渡せます。おじさんとの約束もあるので、少し休憩して山を下りました。

写真を撮りたいけれど、人がいる場所では撮れない…。敬虔なイスラム教徒の中には、極度に写真を撮られることを嫌う人も多いそうなので、風景写真を撮るにも気を使うモロッコです。

待ち合わせ場所に向かって歩いていると、「ジャパニーズ?」と声をかけられました。
ついつい足を止めると、彼は「日本のガイドブックに僕の店が載ってるんだ!お茶出すからちょっと待ってて!」と、あれよあれよと彼の店の中へ。

ミントティーを頂き、そろそろ行かないと…と席を立つと、何故急ぐのかと聞かれ、人と会う約束があるんだと話すと、それが誰なのか、どこで知り合ったのか、詳しく聞かれました。

昨日の出来事を全て彼に話すと、「それはよくある詐欺の手口だよ」と言われ驚愕。「旅人を装って近づいて、警戒心を解いた後で知り合いの店に連れて行ったりツアーを組ませて高額な請求をしたりするんだよ。Googleで調べたら出てくるよ!」

確かに、よく考えたら彼は手ぶらだったし、どう見てもオランダ人というよりかはモロッコ人の顔立ちでした。アントニオって顔立ちではなかったような…。
でも、今日は彼女を連れて来るって言ってたよ、と言うと、「そんなの娼婦を雇うだけだよ、簡単だよ」と言われ、青ざめる私。

私から見たら彼はとても優しい人に見えたけど、確かにそんなに甘い話があるわけないか…。待ち合わせ時間を過ぎ、人との約束を破ってしまったことに罪悪感を抱きながらも、この店に入って助かったと思う気持ちも。


すっかりくつろぐ夫。

この絨毯屋の彼の名前はムスタファ。親戚のお葬式があるらしく、「僕はちょっと出かけるけど、1時間で戻るからここでゆっくりしてて!」と言って出かけてしまいました。

1時間後に帰ってきた彼は絨毯の説明を始め、「買わなくても問題ないよ!もちろん僕は絨毯屋だから売れたら嬉しいけど、買わなかったからって友情が壊れることはないよ!」と、いつの間にか友達になったようです。私たちも何を律儀に1時間も待っていたのか謎です。

彼が次々に広げる絨毯を見ていると、不思議な事にだんだん欲しくなってくる私たち。これはマインドコントロールなのか…。今までどんな町に行っても買い物は全然してこなかったのに、ここに来てめちゃくちゃ嵩張る絨毯を真剣に吟味し始める私たち。

モロッコの商人は本当に商売上手です。買う気のなかったものを欲しい気持ちに持っていくって、素晴らしい才能です。

気付くと私たちは絨毯のための予算を決め、ついに値段交渉の段階に来ました。モロッコに定価はありません。まずはムスタファに紙に値段を書かせ、そこからどんどん落としていきます。
最終的に、絨毯1枚、ブランケット2枚、砂漠で使う用のターバン2枚を300€で買いました。
人間って不思議ですね。1時間前までは何一つ買うつもりじゃなかったのに。

私も商売人の娘なので、彼らの巧みなテクニックは大変勉強になりました。

まず、第一に嫁を褒める
嫁を褒めると嫁の財布の紐が緩くなります。昨日バスで会ったおじさんも私のことを褒めたので、ついつい信じちゃったのかもしれません。

第二に、片付けが大変になるくらい商品を出しまくる
日本人としては、ここまでやらせたら何か一つくらい買わなきゃ申し訳ない…という気持ちになります。本当は全然申し訳なくないんですけどね。

あとはとにかく商品の説明をしまくり、少しでも「買ってもいいかも」と思わせたら勝ちです。

定価などない世界なので、最後は商人と客との根比べです。彼らが売りたい値段と私たちが買いたい値段の落とし所を見つける訳です。
もちろんとことんやり合って買わないという選択肢もありますが、私は彼に負けました…。欲しくなってしまったんです。

これが高いか安いかは分かりませんが、潔く支払いを済ませました。日本への郵送を手伝ってくれると言うので、彼の店で預かってもらい、また明日来ることにしました。そして私は今日もシャワーを浴びませんでした。

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