スガ旅

35歳を迎え、夫婦で仕事を辞めました。

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

私たちのモロッコ探検記⑧【トドラ渓谷】

14日目

Merzouga → Tinghir → Les gorges du todra

朝6時半に起きて、すぐに朝食をいただきます。起き抜けのアジズが用意してくれました。見上げると満天の星空です。

朝ごはんを食べ終わると、アフメッドの車でアリ家へ。保管してもらっていた荷物をピックアップし、車を飛ばしてバス乗り場に向かいます。


1人90ディルハム、約1,000円。

7時半前にバス停に着き、無事に乗車券も購入。アフメッドにチップを渡し、ありがとう!また来るよ!と言って別れました。

300€プラスチップで3泊4日、私たちは十分に満足出来ました。多くの人が急ぎ足で立ち寄るだけの砂漠ですが、次回は1週間くらい滞在したい…!

バスの中で日の出を見ていたらいつの間にか寝ていました。

目を覚ましてすぐ、目的地のティネリールに到着。バスを降りるとたくさんの客引きが寄って来ました。

「ホテル決まってる?」「トドラ渓谷?」

とにかくお腹が空いたのとバスで疲れたので、トドラ渓谷に移動する前に腹ごしらえをしようか、と夫と話し、カフェが並んでいる場所に向かって歩き出します。

1人の客引きがしつこく私たちにつきまとって来ます。「トドラ渓谷のベルベル人経営のホテルに連れて行ってあげる!」と何度も言ってくるので、とにかく疲れたから休ませてくれ、と言うと、「ここのカフェが安くていいよ!」と言って案内してくれました。そしてなぜか彼も同席。

私たちはジュリオが滞在しているホテルに行くつもりだったのでその旨を話すと、財布から色々なホテルのカードを出してきて、「ここは?日本人がやってるところだよ!」と自分が紹介できるホテルにどうしても連れて行きたい様子。


大好きな焼き鳥。

途中から気持ちを切り替えたのか、なぞなぞを出し始めました。砂漠キャンプで聞いたネタばかりで、いい加減ウンザリです。

トドラ渓谷に向かうため、店を出ようとすると彼が先導して乗り合いタクシー乗り場まで連れて行ってくれました。
ここでの交通手段は乗り合いタクシーしかなさそうで、勝手がまるで分からなかったので彼がいてくれて助かりました。その後やはりチップを要求されたので少し渡しました。彼は乗り場にいた同じ方面に向かう男性に、「この日本人たちはホテル・ベル・エトワールに行くんだ、着いたら教えてやってくれ」と頼むと、偶然にもその男性はそのホテルのオーナーでした。

私たちの番が来てタクシーに乗り込み、トドラ渓谷に向かいます。乗り合いタクシーはここではバスの代わりになっていて、車ごとに決まったルートがありそのルート上であれば好きな場所で降りられるようです。

15分ほどで私たちの目的のホテルに無事到着。
3泊するからと値下げしてもらい、1泊朝・夕食込みで1人2,000円ほど。カナダ人のエミリーから「常時ホットシャワーが使えるわよ」と聞いていたので即決しました。

部屋に荷物を置いた後、散歩がてら渓谷の方まで歩いて行くことにしました。オーナーに聞くと、裏の畑を通って行くのが一番いいよ、と教えてくれたので、そのルートで歩き始めました。

畑を通り、川を渡り、また畑を通り

見えてきました。奥まで続いていますが、明日ハイキングでまた来る予定なので今日はここで引き返します。


巨大な鳥がいました。

宿に戻りミントティーを入れてもらいました。「何か飲む?」と言われたのでサービスかな、と思いましたが、チェックアウト時しっかりと請求されてました。

15日目

Les gorges du todra

朝ごはんを食べに下に降りると、ジュリオとエミリーと再会。クライミングをしたいことを相談すると、初心者用のコースで明日の午後からガイドしてもらえることになりました。
今日はハイキングに行くよと話すと、おすすめのコースを教えてくれました。

11時前に宿を出てトドラ渓谷方面に歩いていると、道端でたくさんのおじさま達がたむろ。

「おいでおいで!クスクスを食べていきなさい!」

朝食を食べたばかりでしたが、断るのもなんなのでおじさま達の輪にお邪魔することに。
今日は「預言者生誕祭」と言って、預言者ムハンマドの誕生を祝うイスラム教徒にとっては重要な日みたいで、道ゆく人にスプーンを渡し、みんな少しずつ食べて去って行きます。キリスト教のクリスマスみたいな感じなのかな?

おじさまに、いつもモスクから聞こえてくるアザーンの文言を教えてもらい、何度か復唱しましたがちんぷんかんぷんでした。すれ違う人同士皆胸に手を当てて挨拶をして、幸せそうに談笑。イスラム教って、本当に平和な宗教なんだろうなあ。

おじさま達にお礼を言い、トドラ渓谷に向かい再び歩き出します。

5分も歩かないうちに、今度はホテルの中から声をかけられます。

「ランチは済んだ?うちのレストランで食べて行かない?」

私たちは山頂でお弁当を食べようと思っていたので、サンドイッチをテイクアウトできるかと尋ねたところ、

「出来る出来る!中身は肉と野菜でいいかい?すぐ作るから待ってて!」

と値段も聞かずにオーダーしてしまいました。


とりあえず座って待つ。

おじさんはミントティーを持って戻ってきました。
「今作ってるから、お茶でも飲んで待ってて!屋上のテラスからの眺めは素晴らしいよ!」


とりあえずお茶が基本のモロッコ。

大好きなお茶をいただきながら、テラスでのんびり。

もはや今日ハイキングに行けるのか微妙になってきましたが、暗くなるまでには戻って来られるでしょう。

待つこと30分ほど、「サンドイッチ出来たよ!」とおじさんが呼びにきました。予想外のデカさにびっくりしつつもミネラルウォーター2リットルも追加して値段を聞くと、「100ディルハム(1,000円くらい)」。めっちゃ高い。でももう作ってもらったからしょうがない。
手持ちが200ディルハムしかなかったので渡すと、お釣りがないとのこと。「帰りにまたお茶飲みに寄って!その時までにお釣り用意しておくから!」と言われ、若干疑いつつも承諾。いよいよ出発です。

トドラ渓谷はマラケシュからのツアーなどで日帰りで訪れる人が多いようで、大きな観光バスが入ってきてはたくさんの観光客が降りて写真を撮っていました。

よく見ると登っている人がいました。エミリーかな?

渓谷を抜けたところに階段があり、そこからスタートです。風が強く、砂が目に入って痛い。

ハイキングコースはこんな感じで、ずっとガレた道を歩きます。

途中山から降りてくるノマドの方々に「金をくれ」と言われますが、何度も断ります。息が切れ切れのハイキング中にこれは辛い!

いつも通り夫とだいぶ差が開いては、私が道を間違えて崖をよじ登り、を繰り返します。

振り返るとまるでグランドキャニオンのような景色!川の浸食って本当にすごいですね。クライマーにとっては天国のような場所でしょう。

汗だくで開けた場所に到着。山の頂上まではあと少しなので、上まで登ってしまいます。


あの山のてっぺんを目指します。


頂上からの景色。遠くにティネリールの町が見える。

頂上に着くと、2組ほど先客がいました。ランチにしようかとも思いましたが、強風過ぎて10分ほどで撤退。この後通る予定のノマドさんの家で食べよっかということになりました。ジュリオから、ノマドの家でお茶をいただけるよ、と聞いていたのです。

意気揚々と下り始めます。登りはしんどかったけど、帰りはサクサクなはず…

思いっきり道を間違えたようです。通るはずだったノマドさんの家が向かいの山の中腹に見えます。

私たちが進んでいた道は途中で消えました。このまま進むと垂壁の上に出そうな気がしたので、どうにか元のルートに合流できるように谷に下ってから登り返しました。

やっとの思いでルートに戻れました。通常こんなに疲れるハイキングコースじゃないはずですが、いつも通り道を間違えてしまい余計に疲れました。ノマド家ももうないので、道端で1,000円のサンドイッチを食べます。

夫が突然「あっ」と言ったので見てみると、


サンドイッチをちぎったところに藤原ヒロシ氏がいました。モロッコの新聞広告ですが、驚きました。

ここからは正規ルートを辿って下山。安心安全な道でした。久々のハイキングでしたが、身体も重く呼吸も辛かったです。完全に運動不足です。

おじさんに100ディルハムを返してもらうべく、下山しておじさんのホテルへ直行。
とりあえずお茶でも飲みなよとミントティーを入れてくれました。

おじさんはフランス語を練習したいと言って、極力フランス語で話してきます。次来た時はうちのホテルに泊まってくれと言い、家族構成を聞かれました。
「15人部屋があるから家族みんなでおいで!」と言われましたが、家族全員で一部屋はちょっと…

今度は「工房を見せたい」と言って地下室に連れていかれ、織り機を見せてくれました。

ベルベル衣装も着させてくれて、この流れは…と思った矢先に絨毯を広げ始めました。
絨毯はもう買ったから買えないよ!と断ると、クッションカバーを出してきて、「物々交換でもいいよ、日本の薬とか…」と言われましたが断りました。
最終的に100ディルハムを無事返してもらい、おじさんと別れました。
モロッコ人の90%は絨毯商人なんじゃないかと思いました。


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私たちのモロッコ探検記⑦【メルズーガ(サハラキャンプ)】

13日目

昨晩はアジズが私たちに毛布を4枚もかけてくれたため、朝までぐっすり眠れました。彼は毛布1枚で寝ていました。


私たちの寝たテント。

寝癖をつけたまま外に出るとアジズがもう起きていて、私たちを見るなりすぐに朝食の準備を始めてくれました。

荒野にブランケットを敷いてちゃぶ台を出し、優雅な朝食タイム。
昨日ラグジュアリーキャンプでランチをした時は、快適すぎてこのまま泊まりたいと思ってしまいましたが、荒野の中でぽつんとちゃぶ台を囲むなんて、これこそ贅沢キャンプ!負け惜しみじゃありません。

朝食をいただいた後、出発です。お世話になったお母さんにお礼を言ってチップを渡しました。お母さんは私の手にチュッとキスをしました。

ノマド家の近くに水が湧いている場所を発見。他にも井戸のあるところがありましたが、井戸水に砂が入っていたりするので、砂漠の民は自分のターバンを口に当てて濾過して飲んでいるようです。

砂漠の奥まで来たせいか、周りには観光客の姿が見えません。見渡す限り、サハラの中に私たちだけ。

前日のタイヤ痕や足跡は風が消し去ってくれたのか、なめらかで美しい砂丘を歩きます。

風紋と言うのでしょうか、一晩のうちに自然が生み出す芸術ですね。本当に美しい。

ここで、夫が乗っているラクダのジミーがストライキを起こしました。どうしても砂丘を登りたくないようで、鳴きながら嫌がっています。
私たちは一旦ラクダを降り、徒歩で砂丘を越えることに。ラクダたちはアジズがだましだまし進ませて、砂丘を越えるよう。

サラサラと滑る砂丘を越えるとまた大きな砂丘が見えました。山登りより大変だな…。

遠くでアジズがラクダに悟られないよう、低い丘を越えようとしています。

ジミーとバラクも砂丘を越え、しばし休憩。ラクダの座り方が愛おしい…。


遠くで一服するアジズ。

急な下り坂だったので、夫がジミーを誘導。立派なラクダ使い!

午後2時ごろ、ラグジュアリーキャンプ跡地に到着。排水管やケーブルなどが散乱していましたが、井戸や木陰がありました。アリのお父さんのアフメッドがバギーで先回りして、昼食を持って待っていてくれました。

ラクダたちも自由に食事休憩となり、各々お気に入りの草を食べに行きました。アジズは私たちのランチを出した後、近くの井戸で着ていた衣装やターバンの洗濯を始めました。自由…!

夕方までここで過ごすようなので、昼寝。静かで涼しくて気持ちいい。

アジズが「お茶飲む?」と聞いてきたので、飲みたい!と答えると、枝を拾ってきて火を起こし始めました。

私はモロッコのお茶が大好きです。「ベルベルウィスキー」と言って、お酒を飲まない彼らが一番よく飲むお茶。普通の紅茶にでかいブロックの砂糖を沈めて沸かしたものです。こだわる人は色んなハーブも入れたりしています。ミントとか。

サハラの火の神と池袋の火の神が夢の競演…!夫は「俺今サハラ砂漠で焚火してる…!」と死にそうなくらい幸せそうでした。


気づくとすぐ後ろにいたバラク。

アジズに、ラクダ使いの仕事は好きかと尋ねると、「世界中の人と会えるし、世界中の言葉を学べるし、大好きだよ。家族は他の仕事に就けって言うし、弟はカムカムキャンプ(昨日のラグジュアリーキャンプ)で一緒に働こうって言うけど、キャンプで働けば客室の清掃やスーツケース運びもやらないといけない。俺にはフリーでラクダ使いをやってる方がずっといいんだ。」と言っていました。

アジズは、今まで会ったモロッコ人とは少し毛色が違いました。欲がなく、満ち足りてるというか、余裕を感じるというか…。砂漠でゴミが落ちていたら拾うところも、モロッコ人らしくない。(失礼)

井戸で洗濯した衣装は砂の上で天日干しをして、食器を洗った後は私たちとお茶をしながらおしゃべりしたりして過ごしました。すごくいい距離感。
今度は自分のテントを持ってきてキャンプしたいな、その時は絶対アジズと一緒に。

日が傾いてきた頃、初日のキャンプ地に向けて出発です。ちょっと寂しい。

キャンプ地まではまだかなり距離があります。見渡す限りずっと砂漠。

帰り道、ラグジュアリーキャンプについて考えていました。つい最近から砂漠内でのキャンプが強制退去となったおかげで、なるべく人工物を見ずに、人にも会わずに静かに過ごすことが出来ました。
今まで長い間砂漠キャンプを営んできた方々には大打撃だろうし、そこで働いていた人たちも仕事がなくなり苦しいと思います。でも、個人的にはこのタイミングで来られて良かったと思いました。
思い描いていたサハラ砂漠にホテルのように快適なキャンプがたくさんあったら、きっとまた来たいとは思わなかっただろうな。
観光客の立場から、快適さは町で求めるべきだと思うし、美しい砂漠はそのままの姿で守って欲しいと思いました。

暗くなって来ましたが、まだまだ辿りつきません。このまま夜になって月明かりで歩くのもいいなあ。

と思ってたら、本当にこのまま日が暮れました。アジズは砂漠を知り尽くしているので全く怖くありません。

「月の砂漠」を頭の中でリピートしながら、贅沢なひと時を噛みしめていました。太陽が完全に沈み、星が見え始めます。月が明るいので満天の星空とまではいきませんが、本当に来て良かった。モロッコに来て良かった。アリに会えて、アジズに会えて良かった。

8時前、キャンプに到着!遅くなったのでアフメッドが心配して外まで探しに来ていました。
夫からアジズに感謝の気持ちとして多めにチップを渡しました。アジズとの2日間は本当に最高でした。絶対にまた来ます。

キャンプには新しいお客さんが来て焚き火を囲んでいました。フランス人女子の3人組で、話しかけてみるととっても気さくでいい子たちでした。

一緒にご飯を食べることにしてまたテーブルをくっつけます。「ラクダどうだった?」「お尻痛くなかった?」とやたらと乗り心地の心配をしていました。
私が「アジズ!」と呼ぶと、フランス女子が異常に反応して大爆笑。聞くと、映画「フィフス・エレメント」でのワンシーンで、アジズという少年に"Aziz, lumière!!"(アジズ、明かりを!)と言うシーンがあるとかで、その後誰かが「アジズ!」と呼ぶたびに「リュミエール!!」と言ってゲラゲラ笑う3人娘。
何回観たの?と聞くと、好きすぎて400回は観た、と言っていました。

食後はお茶をいただき、焚き火を囲みながらアジズたちの演奏を聴きました。隣のキャンプとジャンベを共有しているらしく、隣のキャンプの演奏が終わるまでみんなでなぞなぞを出しあって盛り上がりました。
また奇遇なことに、3人娘は昨日までトドラ渓谷に滞在していたらしく、ジュリオたちのガイドでクライミングも楽しんだとのこと。絶対やった方がいいよ!と言われ、挑戦することに決めました。

夜中の0時頃までみんなで楽しんだ後、テントに戻り仮眠です。明日の朝7時半のバスでトドラ渓谷に向かうため、アフメッドが7時に迎えに来る予定です。

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私たちのモロッコ探検記⑥【メルズーガ(サハラキャンプ)】

11日目

Meknes → Merzouga

深夜に1度休憩を挟み、朝まで走り続けるバスの中で爆睡。酔い止めを飲むと怖いくらいに良く眠れます。

朝6時過ぎ、メルズーガの手前のハシラビートという町でバスが停車し、たくさんの乗客が降りて行きました。
私たちは次で降りるのね、と思いながらまた眠りにつこうとすると、「Momo et Taro!!」とバスの入り口から呼ぶ声が。

慌てて降りると、アリのお父さんのアフメッドが待っていました。ここで降りるなら先に教えてくれ…!

アフメッドの車に乗り換え、さらに15分程走ったところにおうちがありました。まだ真っ暗で星以外何も見えませんでしたが、「とりあえず少し寝て、起きたら朝ごはんにしよう」と部屋に案内してくれました。

まだ酔い止めが効いているのか、ベッドに倒れこみ10時まで爆睡しました。目覚めてから外に出てみると、到着時は何も見えなかったけれどおうちの前はこんな感じでした。


ラクダがいっぱい。

そしてアリ家はめちゃでかかった。


ご近所さん。

(ついにサハラに来たんだ…!)と興奮していると、アリの弟が朝食だよと呼びに来てくれました。

朝から盛り沢山の内容で大満足です。夕方からラクダに乗って今日のキャンプ地へ行くらしく、また昼寝でもして起きたら昼食にしよう、と言われました。
そして本当に昼寝をする私たち。


モロッカンサラダ。

お昼ごはんはモロッカンサラダとベルベルオムレツ、フルーツです。


ベルベルオムレツ。


ザクロ!

今後の予定としては、今日はラクダに乗って砂漠に入り、夕日を見た後にキャンプ地に戻って宿泊。
2日目は朝からラクダに乗ってサハラ奥地へ行き、ノマドの家に泊めてもらい、3日目は帰りながらピクニックをして、初日のキャンプ地に宿泊。4日目の早朝にメルズーガを出発、という予定です。

ツアー代金の残りの代金を支払い、いらない荷物は部屋に置かせてもらい、出発です!
アリ家の前までラクダが迎えに来てくれました。

ちなみに、サハラにいるラクダは全て一こぶラクダの雄らしいです。日本語では一こぶだろうが二こぶだろうが「ラクダ」ですが、英語では一こぶラクダはDromedaryと言うらしいです。初耳!

柔らかい砂の上を歩いている時は揺れも少なく快適ですが、かたい道を歩いている時は大きく揺れて体幹が鍛えられます。15分ほど歩いたところでラクダを降りて砂丘に登ります。

砂が細かくて登るのが大変でしたが、登りきると絵のような光景が広がっていました。

ラクダ使いの少年がイケメンでした。

3人で横並びに座り、m&m'sを食べながら夕日を鑑賞。

夫もご満悦の様子です。

日が落ちるのを見届けて、ラクダの元に戻ります。ラクダ使いの少年が「ソリにのるか」と言って、絨毯に私と夫を乗せて砂丘を走り下りてくれました。重過ぎたのか、なかなかゆっくりでした。


私たちのケツ跡。

砂漠ではターバンがとても便利で、少し風が出てくるとターバンで鼻や口を覆って守ります。私たちはシェフシャウエンで購入したターバンを持ってきて、出発前にアリ弟に巻いてもらいました。夫はいい感じに巻かれていたので私もいい感じだと思っていましたが、後で写真を見てみると

ミイラ状態でした。誰か教えてくれたらいいのに。

キャンプ地に戻ると他のお客さんがいました。彼らはフランス人のジュリオとマーク、カナダ人のエミリーの3人組。ジュリオとエミリーはモロッコ在住のクライマーで、マークは休暇を利用してクライミングをしにモロッコに来たそう。明日の朝ラクダに乗って朝日を見て、マラケシュからフランスに帰ると言っていました。

話が盛り上がったので夕飯の席もご一緒させてもらうことに。モロッコでの生活は楽か大変か、と尋ねると、「本当にシンプル。余計なことは考えないし、最高だよ」と言っていました。
ジュリオは私たちがこの後行く予定のトドラ渓谷でクライミングのインストラクターをやっているので、おすすめの宿を教えてもらいました。


タジン鍋。二人では食べきれなかった…。

私もバックパックだけの荷物でもう半年も過ごしていて、本当に必要なものって少ないんだな、と実感しています。でも定住すると生活に彩りが欲しくなるし、また物が増えていくんだろうな。

アフリカに入り、豊かさについて考えさせられる場面が増えてきました。モロッコでは色んなカルチャーショックが激しく、私の中の日本で育ててきた常識を見事に崩してくれます。


遠くのキャンプ地から聞こえる太鼓の音色を楽しみながら焚き火。

明日はアルジェリア国境付近まで移動です。シャワーを軽く浴びて就寝。

12日目

ゆっくり起きて外で朝食。ミントティーもコーヒーも出してくれるのが嬉しいです。

キャンプ地の気のいい二人。日本語を観光客から教えてもらったのか、「ラクダスゴイね〜」「ラクダオドリ〜」と連呼します。ラクダ踊りって何?

準備が出来るとアフメッドの車に乗って移動。
車を降りると、ラクダ使いとラクダ2匹が待っていました。


2日間お世話になるラクダのジミー。ちなみに砂の上のチョコチップみたいなものは全部ラクダの糞。


バラク。ハエが…

ラクダ使いはアジズというベルベル人。ルーツはマリと言っていました。「ベルベル」という呼び方は本来差別的とされていますが、モロッコに来てからベルベル人は自らベルベル人だと名乗るので、私もそのまま使っています。

小さな足跡を発見。何の足跡?と聞くと、「キツネだよ」と言っていました。砂漠にキツネ?と疑っていましたが、この後逃げ去るキツネにも遭遇。あっという間の出来事で写真に収められませんでしたが、是非「フェネック」で画像検索してみてください。とってもかわいかった〜!

アジズは無口ですが、5分おきに「Very good?」と聞いてきます。「Very good!」と答えると、決まって「アフリカ〜!」と叫びます。

昨日は短時間のラクダライドでしたが、今日は長時間。1時間くらい経つと股関節が痛くなってきました。股関節の柔らかい私の親友のクライマーOL、ミウラさんだったらドヤ顔で何時間もラクダに乗れそうだな、と思いながら砂漠の中を進みます。

砂漠ツアーはラクダの他に4WDでのツアーもメジャーなようで、タイヤ痕だらけ。ちょっと残念。

2時間ほど歩いたところで突如ラグジュアリーなキャンプ施設が現れました。ここで昼食休憩を取るようです。

サハラ内でのキャンプ施設は政府の方針で今年全て撤去となったと聞いていましたが、ここはサハラの外なんだそう。衛星写真で見てみると確かに砂漠の外でした。ずいぶんと歩いたもんな…

到着するとお茶とお菓子を用意して頂きました。これが噂のラグジュアリーキャンプか…!(ちなみに写真のトイレットペーパーは、今朝アフメッドから渡されたもの)

おトイレを貸して下さいと言うと、客室のトイレに案内されました。砂の上に敷き詰められた絨毯!これがラグジュアリーキャンプなのか…!

客室(テント)の中に入ると、何ということでしょう。まるでホテルです。綺麗なシーツでビシッとベッドメイクされています。

部屋の奥にはスーパー清潔なシャワールームとトイレが。しかも水洗。これはラグジュアリー!

上機嫌で用を足し、敷地内散策。お客さんはまだ誰もいません。スタッフも昼寝しています。

恐らく夜はここでキャンプファイヤーと太鼓の演奏が行われるのでしょう。ラグジュアリー!

私たちは泊まることの出来ないラグジュアリーキャンプにてランチです。ちなみにWi-Fiまでありました。


恒例のベルベルオムレツ。


恒例のフルーツてんこ盛り。

気になって値段を検索してみると、1泊27,000円ほど。宿泊代金のみなので、ここまで来る車やラクダ代金は別途必要でしょう。

夕方まで休憩していいよと言われたので、お言葉に甘えてのんびりと過ごさせていただきました。


ラグジュアリーキャンプにて全く映えない私。

4時を過ぎた頃、車にて続々とお客さんが到着。スタッフが大きなスーツケースを必死に運んでいました。ラグジュアリーな客たちは私たちが会釈してもガン無視。くそっ

ラグジュアリー客を眺めているのも何なので、アジズの所に行って一緒にラクダたちにエサをあげました。


砂漠の中にソーラーパネル。不思議な光景。

午後5時頃、ラクダに荷物を載せて出発です。今晩お世話になる「ノマド」とは、遊牧民族。最近よく聞く「ノマドワーカー」の「ノマド」はここから来てるんですね。


遠くに見える岩山の上からアルジェリア。

20分ほどでノマドのお宅に到着です。お母さんが出迎えてくれました。

私たちはこちらのテントに案内されました。お茶とピーナッツを頂きます。

荒野の中にポツンとあるノマド家。今は遊牧民ではなく定住しているそうです。

久々にこんな荒野に来て最高の気分です。JMTを思い出すような静けさです。

夕日を見にテントの外に行くと、アジズが記念写真を撮ってくれました。その後、ノマド家から若い女性が出てきて、私たちの前に手作りのお土産を並べ始めました。
ここで買ってあげるのが一番良いのでしょうが、買いたい物が一つもない…。明日チップを渡すことも考慮して、何も買いませんでした。

アジズにどこでトイレしてもいいと言われたので、アルジェリアの国境を眺めながら用を足しました。最高に自由だ!
私たちに必要なのはラグジュアリーキャンプではなくこれなんだよな、としみじみ思いました。


電気がないため夜はロウソク。しかもちゃぶ台に直に立てるワイルドさ。そしててんこ盛りのクスクスが運ばれてきました。

みんなで食べるのかと思いきや、私たち夫婦とアジズの3人での夕食でした。アジズに「これ3人前…?」と聞くと、「10人前」と言われ、完食を断念しました。


フルーツを切ってくれるアジズ。

彼はまだ20代の若者で、小さい頃からラクダと共に生活してきたそう。「砂漠の中では地図は必要ないの?」と聞くと、「地理は把握してるし、万が一迷ったとしても陽の落ちる方向や星の位置でわかるよ」と言われ感心しました。

幼い頃、父が買ってきてくれた「アラビア物語」シリーズが大好きで、毎晩寝る前に一話ずつ読んでもらうのが楽しみでした。その頃から私の中のアラビア世界に対する憧れは強く、サハラでラクダ使いと共に過ごす夜はまるで物語の中にいるような心地でした。


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