スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

私たちのTMB(ツール・デュ・モンブラン)その4

2019年7月5日から9日間、夫婦でモンブラン山群をぐるっと一周ハイキングしてきました。

1日目、2日目の様子はこちらから。
www.hike-osuga.com

3日目、4日目の様子はこちらから。
www.hike-osuga.com

5日目、6日目の様子はこちらから。
www.hike-osuga.com


7日目(DAY93)

今日は休息日。ちょうど結婚記念日でもあったので、クールマイユールでゆっくりと過ごす予定です。

まずは溜まった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。ハイカーの集う町なので、コインランドリーは常に混んでいます。朝一に行ったので待たずに入れられました。

待っている間に散策。アウトドアショップやブランド物のお店が並び、なんとなく軽井沢に似ていました。


屋根が石の街並み。


TMBのルートを示すプレート。

カフェに入り、いつものごとくアイスコーヒーはないかと尋ねると、出来るよ!とのこと。
クールマイユールのアイスコーヒーはこちら。


まるでカクテルのよう…!

日本のただの氷がいっぱい入ってうっすくなったアイスコーヒーが恋しい今日この頃です。

ヨーロッパを旅していると、ベリーショートの女性をよく見かけます。みなさんとても素敵だったのと、私のなかなか髪を伸ばせない性格が今日この日に爆発して、目に入った美容室(mod's hair クールマイユール店)に入ってしまいました。

適当なベリーショートの写真を見せて、短くしたいと伝えると、店長らしき大竹しのぶ似のマダムが20分ほどでカットしてくれました。お値段も30ユーロでお手頃でした。イタリアで髪を切るなんて、「ローマの休日」のアン王女のようで嬉しかったです。

スッキリしたところで、楽しみにしていた本場のピザを食べに行きました。こちらのお店は、山小屋でお会いした日本人のおじ様たちに教えて頂いたお店。
お聞きしていた通り、大きくてお手頃でとても美味しかった!日本で食べるピザは何となく胃がもたれるのですが、イタリアのピザはさっぱりとしていてさくさく食べられる!大きくて残すかな、と思っていたけどぺろっと平らげました。


イタリアに入ってジローラモ感が出てきた夫。

国境を越えてから、往き交う人々の挨拶が「ボンジュール!」から「ボンジョールノ!」に変わってきました。イタリア語は全くわかりませんが、とにかく陽気な国民性なのか、感情表現が豊かな気がします。夫は「ニーハオ!」と言われることもありますが、私は「ナマステ!」と言われました。
クールマイユールに関しては、国境付近の町なのでフランス語も通じるようです。

かわいいセレクトショップも多くて、バックパッキング旅行じゃなかったら欲しいものもたくさんありました。荷物を増やせないので、我慢…

人の並んでいるジェラートショップにて本場のジェラートを注文。ダークチョコレートとピスタチオのジェラート、絶品でした…!アメリカのアイスクリームは死にそうなくらい甘いのですが、ヨーロッパのスイーツは日本人好みの甘さなので、正直何を食べても美味しいです。


小さな商店で小分けのオリーブオイルとビネガーを発見!コーヒー用クリームも無くなっていたので補充しました。

ホテルは2食付きのプランだったので、夕食はホテルにて。とても美味しいお肉だったので、何のお肉か尋ねると、「魚ではないと思う…」と微妙な答えが。
私何のお肉を食べたんだろう。

歩いた距離:10.2km(iPhoneヘルスケア調べ)

8日目(DAY94)

洗濯やお風呂、美味しいご飯とベッドで元気をもらったクールマイユール。

今日の行程はクールマイユールからヴェニ渓谷までをバスにてショートカットし、そこからミアージュ湖・コンバル湿原を眺めながら谷底を歩き、セーニュ峠を越えてフランスに入ります。

当初バスに乗る予定はなく歩こうと思っていたのですが、バスに乗って大正解。この後の長い行程がとても楽になりました。

一日休んだせいか、身体もザックも重くてなかなか調子が出ないスタートとなりました。後ろからくるハイカーにどんどん抜かされていきます。


絵のように美しいヴェニ渓谷。

エリザベッタ小屋への分岐のサインが出てきました。

登り始める前にはサラミやチーズ、クッキーでエネルギーを蓄えます。

まずはコンバル湿原を抜けます。

山の中腹にエリザベッタ小屋が見えてきました。2棟見えますが、上の方がエリザベッタ小屋です。

私が遅すぎて夫もはるか彼方です。自分のペースでいいんです。

何とかエリザベッタ小屋に到着!石造りの小さな小屋でした。

イタリア最後の山小屋となるので、スパゲッティを2人で1つ頂きました。味はよく覚えていませんが、山小屋でこんなに素敵なパスタを食べられるのはヨーロッパならではでしょう。やっぱりコーヒーも美味しい。

ヴェニ渓谷からフランス国境のあるセーニュ峠まで来て帰る日帰りハイカーも多く、驚くほど軽装な人が多いです。上半身裸で手ぶら、なんていうツワモノもたまに見かけます。


来た道を振り返る。

エリザベッタ小屋での休憩後、いよいよフランス国境のあるセーニュ峠に向かいます。レインウェアが赤、ザックのレインカバーが青だったため、とんでもなく派手な私も写っています。


初マーモット。たそがれていました。

峠に近づくにつれて雪渓も増えてきました。気温もものすごく下がっているけれど、登っている間は暑くてたまらない…

無事にセーニュ峠に到着です!止まると急に寒くなってきます。


標高は2,512m。

いつも通り峠では休憩せず、すぐに下り始めます。今日の宿はモッテ小屋。初めての雑魚寝部屋となります。


雨が降りそうで降らない。

明日歩く予定のグラシエ村でしょうか。美しい谷を眺めながら下山です。


夫も立ち止まる美しさ。

今日の目的地、モッテ小屋が見えてきました!

途中、マーモットの赤ちゃんがおうちから外の様子を伺っていました。(3匹いました)


か、かわいい…!

マーモットの集落を抜けるとすぐにモッテ小屋に到着です。エリザベッタ小屋に比べてかなり大きな小屋だったので、こちらを予約できてよかった!
早めに着いたおかげで、雑魚寝の大部屋の中でも板で仕切られている2人用スペースを割り当ててもらえました。枕に大きな毛虫がついていましたが、案内してくれたスタッフがすぐにほかの枕と交換してくれました。

夕飯まで2時間ですが、今日の自分へのご褒美にケーキとコーヒー、夫はビール。

馬とロバとマーモットを眺めながら今日一日を振り返ります。数日前に同じ区間を歩いていたフランス人の御一行様に、この前同じところ歩いてたよね!と話しかけられ、お互いの出身地やら今後の行程など、話に花が咲きました。レイチェルたちやおじいちゃんグループには会えなかったので、少し残念。

夕食は大きな食堂で、決まった席で頂きます。食堂の前でスタッフがどこのテーブルか教えてくれて、披露宴みたいだなと思いました。

この日のメニューは野菜スープ、サラダ、チーズ、パン、肉の煮込み、ご飯、ラタトゥイユと盛りだくさん!山で野菜が食べられるのは本当にありがたく、ここの山小屋もやはりおかわり自由。

大皿で各テーブルに配られるので、近い人がみんなの分を取り分けてくれます。
夕食時横に座っていたアメリカ人カップルは、ハネムーンでTMBに参戦したそう。私たちが来月アメリカでハイキングすることを話すと、心底羨ましがっていました。アメリカ人であっても、仕事をしていたらなかなか数週間のハイキングなんて出来ないですよね…

料理が全て出たところで、山小屋女将によるオルゴール演奏が始まりました。最初は知らない人はいない「Les Champs-Élysées(オー・シャンゼリゼ)」を流し、お客みんなで大合唱。その後も「イマジン」や「イエローサブマリン」など、みんなが知っているナンバーを流してくれました。


デザートも!

シャワーはあまり温かくならずにみんな絶叫しながら浴びていましたが、スタッフの感じの良さ、料理の美味しさ、トイレの綺麗さから、モッテ小屋が私たちのTMBの中で最高得点の山小屋となりました。絶対にまた行きたい!


歩いた距離:19.4km(iPhoneヘルスケア調べ)

9日目(DAY95)

朝6時45分きっかりに朝食を食べに食堂へ行き、パン、グラノーラ、コーヒーの簡単な朝食を頂きました。食堂を出る際に、頼んでおいたお弁当を受け取り、7時半過ぎにモッテ小屋を後にしました。

グラシエ村に差しかかると、放牧中の牛の群れに出会いました。

放牧地に立っていた女性が、急に何か叫び始めました。初めは私たちに何か言っているのかと困惑しましたが、どうやら牛に対して何かを歌っているよう。

その直後、遠くにいた牛たちも近くの牛たちも、みんな女性の後に行列を作ってついて行きました。牛を呼んでいたんですね…!すごくびっくりしました。かっこよかった…

グラシエ村から、今日のハイライトであるフール峠を目指します。

宿を出発して2時間、峠と思っていた所を越えてもまた峠、という状態が続きます。

振り返ると、グラシエ村も見えない所まで上がって来ていました。もう少しでしょうか…


疲れて来たので早めのランチ。ゆで卵やトマトまで入っていて、モッテ小屋のサービスに感心!


あれが峠だといいな…と地道に進みます。

さすがにここだろうと思われる雪渓付きの峠に到着。繰り返す峠越えに、ぶつぶつ文句を言いながら登りました。


めっちゃ急。

長い雪渓を登ると、何かを発見した様子の夫。

昨日夕食で一緒だったアメリカ人夫妻がランチしていました。冗談で「メーデー!」と叫んでいました。

ようやっとフール峠に到着!雪も残っていてかなりの寒さだったので、雪渓が切れた辺りで休憩しようと少し下ることにしました。


スキーが欲しい。

途中、ボンノム小屋がありましたが、こちらには立ち寄らずに避難小屋を発見。この中でスナックを食べて強風を凌ぎました。

ここまで来ると、今日の目的地のバルム小屋まで1時間。バルム小屋は予約していないので、敷地内にテントを張っても良いか確認しないといけません。

最後の峠越えも終わり、私たちのTMBも終わろうとしています。バルム小屋に向けて下っていると、なんだか見覚えのあるシルエットが下の方に見えました。

「モモ〜!」と下から叫んで来たのはエステリーナでした。再会出来た!嬉しい!
急いでエステリーナ・レイチェルの所まで降りて話をすると、今日中にシャモニーに戻り、明日にはイギリスに帰国するとのこと。

とりあえずバルム小屋に着き、テント泊のことを聞いてみると無料で張っていいと言われたのですが、エステリーナ・レイチェルとご飯でも食べたかったなー、という気持ちが勝り、急遽予定変更。私たちもシャモニーに戻ることにしました。


ゴール地点のノートルダム・ドゥ・ラ・ゴルジュ。

バスにてル・ファイエという村まで行き、そこから4人でタクシーを拾おうという作戦でしたが、ル・ファイエに着くもタクシーは見当たらず…。結局列車に乗りました。

私たちは今日の宿を取っていなかったため、列車の中で血眼で探しましたが、今日は土曜日、明日は祝日でパリ祭。空いてる宿が一泊3万以上しかなく、キャンプ場を当たってみることにしました。

シャモニーの割と街中にあるキャンプ場は大混雑でしたが、オーナーが場所を探してくれて、何とか隙間に張ることが出来ました。オーナーの話によると、この週末クライミングの大会があったので混んでいるとのこと。たしかに私たちのテントの周りは明らかにクライマーと思われる装備の人たちでごった返していました。

疲れすぎていた私たちは、トレイルフードで夕食を済ませ、シャワーも浴びずに早々に寝てしまいました。夜11時頃から30分ほど、花火が打ち上げられていました。
Happy Bastille day!!

歩いた距離:18.2km(iPhoneヘルスケア調べ)

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私たちのTMB(ツール・デュ・モンブラン)その3

2019年7月5日から9日間、夫婦でモンブラン山群をぐるっと一周ハイキングしてきました。

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3日目、4日目の様子はこちらから。
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5日目(DAY91)

オートミールで朝食を済ませ、テントを撤収して朝9時に出発。今日からお宿が予約出来ているので、気分もウキウキです。やっと屋根の下で寝られる…!

30分ほど歩き、シャンペラックに到着です。

閑散としているけれど美しく、どことなく故郷の洞爺湖に似ている感じがしました。洞爺湖の方が大きいけれど。

TMBのマップが載った看板がありました。今日はここからイセールという村まで歩き、バスでラ・フリーという村まで移動予定です。

シャンペラックのスーパーで足りないものを買い足し、早速山道に入ります。

シャンペからイセールへの山中に、謎の彫刻がありました。カエルでしょうか。

しばらく歩くとまたありました。イノシシでしょうか。

進むごとに彫刻のスキルが上がっていくような…
リスとリスがきのこをどうしているのでしょうか。

アイベックスかな。

最後は躍動感あふれる作品でフィニッシュ。何だったんだろう。

見晴らしの良い場所で休憩。持参のパンに、ホテルの朝食会場から大事に持ち帰ってきたヌテラを塗って食べました。

シャンペラックを出発して2時間、イセールの村が見えてきました。

到着!今日は本当に楽な行程でした。バスの時間を調べると、2時間もありました。バス停の前に小さなバールがあったので、そこで待たせてもらうことにします。


かわいい外観。

中に入ると、ムッシューが2人、白ワインを飲んでいました。チャキチャキとしたマダムにアイスコーヒーはあるかと尋ねると、氷を入れたらいいの?とお客さんと相談していました。
大丈夫、作れるから!と返答をもらい見ていると、氷をタオルに包んでガンガン机に叩きつけ、クラッシュアイスとエスプレッソをシェイカーに入れ、「もうすぐできるからね!」と笑顔でシェイク。
マダムの愛情こもったアイスコーヒーがこちらです。


少ない…!

なかなかアイスコーヒーを頼む人はいないのでしょう、お手数をかけてしまいました。
私としては普通のコーヒーに氷を入れてもらえるだけで大満足なんですが、味が薄まることが悪かのように、こちらの人々は丁寧に作ってくれます。

ハムとチーズも頼んでしまいました。美味しい…

私たちがだらだらしていると、数日前から一緒の行程で顔見知りだった欧米人ハイカーたちが到着。彼女たちもここで休憩することにしたようです。
2人はイギリスから来ていて、1人はイギリス出身(レイチェル)、もう1人はイスラエル出身(エステリーナ)でした。

今晩の宿を聞くと同じ宿だったので、夜トランプしようねと言って別れました。彼女たちはバスに乗らずに歩くと言っていました。罪悪感…!

親切なマダムに別れを告げ、バスに乗り込みます。ユーロでの支払いOKで、片道2ユーロでした。

苦労せずにラ・フリーに到着です!何だか心が痛い。

入り口にはウェルカムケーキとお水が置いてあるホスピタリティ!
ちょうどチェックイン時間だったので、すぐにお部屋に案内してもらえました。

個室を予約出来たので、今夜はぐっすり眠れそうです。バストイレは共用ですが、部屋で電源が使えるので遠慮なく充電も出来ました。Wi-Fiも抜群。

部屋からの景色も最高です。

時間を持て余してしまったので、町まで降りてスーパーに行ったりしました。スーパーから戻ると、ちょうどレイチェルとエステリーナが宿に到着。バスを使わずに歩いた2人を称えて迎え入れました。


私の名前…

夕食会場でも、レイチェルとエステリーナが偶然隣の席になり、色々な場所を旅していることや、これからハイキングに行く予定の場所のことなど話して、楽しいひと時となりました。


夕食は初めてのラクレット!

エステリーナはポテトをめっためたに潰した上にチーズをかけて、個性的なピザを自作していました。彼女はどこにいても色んな人に話しかけ、周囲を明るく照らすパワーがあり、レイチェルは、私に似て少し心配性で、2人とも気が合いそうな女子たちでした。レイチェルの話すイギリス英語がディズニー映画のように美しくて、いつもうっとり聞いていました。

数日前に峠で写真を撮ってあげたフランス人のおじいちゃん、おばあちゃんグループも同じ宿だったようで、食堂で再会を喜びました。

おそらく日帰りハイキングや1泊のハイキングだとこんなに色んな人と話す機会はないのだろうけれど、1週間以上も同じ行程で毎日会うと、今日はどうだったとか、あそこ辛かったねだとか、共通の話題が出来るのがすごく楽しいです。


ケンブリッジで働いている2人。歳も近くて仲良くなりました。

夕食後にしばしトランプで遊んだ後、久々に部屋でブログ更新作業をしました。

歩いた距離:9.8km(iPhoneヘルスケア調べ)

6日目(DAY92)

朝食後、外に出るとこの景色。木曽駒ケ岳の千畳敷カールを思い出しました。

今日はハードな行程で、まずフェレという村に行き、そこから大フェレ峠まで一気に登り、峠を越えてイタリアに入り、そこからまた下ってエレナ小屋を通過して、アルヌーバへ。そこからバスでクールマイユールまで行ってしまいます。
エステリーナ&レイチェルも、フランス人のおじいちゃんおばあちゃんグループも、みんなエレナ小屋ゴールの予定で、クールマイユールは明日とのこと。
私たちはクールマイユールに2泊の予定なので、またきっと行程が噛み合うね、と別れて出発です。

宿を出て30分ほど歩くとフェレに到着です。ここから大フェレ峠まで3時間…!

美しい朝を、憎い荷物と共に歩きます。重い…

峠の登り口までやってきました。気合いを入れるために、早めのランチをします。

宿でもらった弁当を黙々と食べていると、通り過ぎるハイカーに「ボナペティ!」と言われます。

今日も牛をかき分け登って行きます!

辛いけれど目の前には絶景で、何度も立ち止まって写真を撮ってしまいます。

2時間ほど登った所で山小屋に到着。スイス最後の山小屋になるので、冷たい牛乳を一杯頼んでみました。


抜群にうまい!


登山靴を鉢植えにしてしまうお洒落さ。

しばらく歩くと、私たちより1時間先に出発したおじいちゃん、おばあちゃんグループがランチ休憩をしていました。
ちょっと座って話をすると、みなさん南仏から来ているのだそう。私たちは仕事を辞めて旅行をしていることを話すと、とても驚いていました。私が分かるようにとてもゆっくりと話してくれて、優しいおじいちゃんでした。
彼らもレ・コンタミンヌがゴールと言っていたので、また会えたらいいなあ。

標高が上がるにつれて、だんだん雪が見えてきました。

小さな雪渓がありましたが、問題なく通れます。

そのあとにもまた小さな雪渓。踏み跡もばっちり付いているので怖くありません。

峠が見えてきました!あそこを越えたらイタリア!

大フェレ峠に無事到着です。さようならスイス、こんにちはイタリア!

ここから休憩地点のエレナ小屋まで50分ですが、あまりの美しさにしばし座って眺めました。

フランス側から見える白い雪を被った山とは全然違って、裏から見るとこんなに荒々しく迫力があります。

雄大な景色を眺めながら下山開始です。ため息が出るほどの絶景です。頑張って越えて良かった…


そして天候にも恵まれて良かった…

エレナ小屋が見えてきました!

この時点で午後4時前。やっぱり下りたらバスを使わないと、ホテルの夕食時間に間に合いそうもありません。

いつも通り、私はケーキとコーヒー、夫はビールでしばし休憩。山小屋だけどきちんとエスプレッソマシーンでコーヒーを入れてくれて、とっても美味しい!

さらにトイレが山小屋とは思えない美しさ!


ケーキでは足りず、外に出て残りのパンで補給。

ここからさらにバス停目指して下山再開です。


イタリア側にも小さな雪渓がありました。

駐車場のような所に下りてから少し歩くとバス停があり、運良くすぐ来たバスに乗ることが出来ました!こちらも2ユーロで、乗車時間は30分ちょっとだったと思います。

無事クールマイユールに到着!ホテルまで15分くらい歩いたけれど、今日から2泊、ゆっくりできます。

ホテルの夕食はサラダビュッフェとパスタ、

豪華なデザートもついていました。染み渡る〜


歩いた距離:15.6km(iPhoneヘルスケア調べ)

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私たちのTMB(ツール・デュ・モンブラン )その2

2019年7月5日から9日間、夫婦でモンブラン山群をぐるっと一周ハイキングしてきました。

1日目、2日目の様子はこちらから。
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3日目(DAY89)

午前6時半。テントから出ると、もはや何の山か分からないけどとても美しい風景が広がっていました。朝食のパンをもらいに行きたかったけど、まだレセプションが開いていなかったのでオートミールを食べて待機。

午前7時半。注文していたクロワッサンをゲット。私の手もクロワッサンのようにシワシワ。

テントの撤収中、急に雨が降り始めました。
急いで撤収し、雨装備に切り替えて、炊事場で小一時間ほど雨宿り。霧雨くらいになった頃に、すぐ近くのヴァロルシーヌという村へ出発しました。

駅が見えて来ました。

今日はここヴァロルシーヌからゴンドラに乗り、ポゼット峠の下までショートカットします。

今日はポゼット峠、バルム峠、フォルクラ峠と3つの峠を越えるため、このゴンドラに乗れなかったら地獄です。

無事に乗ることが出来ました!一人14.50ユーロでした。標高1,900mまであっという間に到着です。

先ほどの雨が嘘かのように美しい日です。谷には村があり、「山に抱かれている」という描写ってこういう風景なんだなあと思いました。

いつものごとく大きなザックを恨みながら登って行くと、降りてきた軽装のカップルに、「もうすぐだよ!頑張って!」と励まされました。
重いザックは憎いけれど、色んな人に励まされるのは嬉しい。

バルム峠に到着!バルム小屋でトイレを借りようと思っていたのに、「トイレはありません」の貼り紙にがっくり。

何はともあれ、フランス-スイスの国境をまたぎました!山頂で国境越えをするのも、歩いて国境越えをするのも初めてです。嬉しい!

サラミとチョコを食べて、今度は峠を下ります。

途中に川もありました。靴を脱ぐほどではありません。

村が近づいて来ました。休憩出来る所はあるかな〜

村に入ってすぐのところに山小屋がありました。外でザックを下ろしていると、日本語を話すイスラエル人のおじさんに話しかけられました。

ヨーロッパ圏ではどこにもあるわけではないアイスコーヒー。ここにはありました!


看板猫のブルーノ。私のプラティパスのチューブで遊んでいた。

ここの山小屋はとっても居心地が良く、トイレも綺麗でご飯も美味しそうでした。泊まりたい気持ちをこらえて、今日の宿泊地、フォルクラ峠に出発です。

登って降りたばかりなのにまた登り…それがTMBです。

最後の力を振り絞り、イスラエル人のおじさんに「キヲツケテ〜」と見送られながら登り始めます。


自転車で周る人もいます。私は絶対に無理…

だいぶ上まで上がって来ました。あと少し…!

ついに到着です!と言っても、休憩を入れて6時間の行程でした。だいぶ楽な1日でした。

私たちが予約したのはこちらのホテル!

の横のキャンプサイト。夕食・朝食はホテルで食べます。

スイスで初めての食事。最初にスープが配られ、おかわりも出来ます。

メインはお肉!こちらもおかわり出来ます。

さらにデザートまで…!
テント泊なのに随分と贅沢しちゃいました。ご馳走さまでした。


歩いた距離:14.4km(iPhoneのヘルスケア調べ)

4日目(DAY90)

朝7時、朝食を食べにホテルのレストランへ。

最高です。右上の赤いのはゆで卵でした。

朝食を済ませ外に出ると、荷物を運ぶ馬がいました。団体さんの荷物を運ぶようで、みなさんは小さなザックを背負い、不要な荷物は馬に運んでもらうシステムのようでした。高そう…

出発準備をしていると、イギリス人パーティに話しかけられました。彼らは私たちと反対方向に進んでいるようなので、お互い来た道の情報交換をしました。
私たちが今日向かう道は、急坂がキツイから足が疲れるけど、美しかったよ!とのこと。
記念写真を撮り、お互いの健闘を祈っていざ出発!

フォルクラ峠のあるトリヤンから今日の目的地、シャンペまでは2つのルートがあります。
1つは展望が美しいけれど残雪の心配がある「アルペットの窓」越え。もう1つはTMBの正規ルートである「ボヴィーヌ」越え。
私たちは標高差1000mを越えるアルペットは自信がなかったので、標高差500mのボヴィーヌを選びました。

今日も牛たちの横を通り過ぎながらのスタート!

1時間ほど歩くと、美しい平原に出ました。

みんなここで休憩していたので、私たちも小休憩。昨日から抜きつ抜かれつだった欧米人ハイカーも同じ場所で休憩しており、軽く挨拶をしました。

アジア人の団体ツアーが通り過ぎ、どこから来たのか聞かれたので、日本と答えると大歓声。どこから来たの?と聞くと、台湾だそう。その後も追い越したりする度に笑顔で手を振ってくれて、何だか台湾に行ってみたくなりました。

出発から3時間、峠を越えると小屋が見えてきました。あそこでお昼休憩をすることにします。

ボヴィーヌ小屋です。ちょうどお昼時なのもあって、多くのハイカーで賑わっています。

小屋に入ってみると、何ということでしょう。ケーキだらけ!私はアップルパイとコーヒーを、夫はビールを注文し、外で頂くことにしました。


至福のひととき…

ボヴィーヌ小屋に別れを告げ、今日の目的地シャンペに向かいます。途中、牛渋滞で進めなくなってしまい、後ろを歩いていたヨーロピアンファミリーのお父さんに先に行ってもらいました。

お父さんは臆する事なく突き進み、まるでモーセの十戒のように牛が道を作って行きました。一生ついて行きたい。

2時間ほど下った後、ちょうど良いところにカフェがあったので、トイレ休憩も兼ねて一服することに。

私はコーラ、夫は何かすごい豪華なものを食べていますが、めっちゃ強いお酒が入っていたそうです。
ここのカフェでも顔見知りの欧米人ハイカーと挨拶。この後急激に仲良くなるとは、この時はまだ知る由もなく…

午後5時前、やっとキャンプ地を発見。予約していないけど張っても良いかと尋ねると、ご飯はもう受け付けられないけど、テント張るだけなら大丈夫だよと言われ、寝床を確保!

斜めの場所しか空いてなかったけれど、シャワーもトイレも使えるので問題なし。私たちは持参したトレイルフードで晩御飯。

ここはスイスだけど、フランスとの国境付近なのでフランス語も通じるし英語もほとんど通じます。ユーロも問題なく使えるので、フランスから国境を越えてもストレスなく過ごせています。
ヨーロッパの人たちが何言語も流暢に話す姿を見て、感服する毎日です。


歩いた距離:14.4km(iPhoneのヘルスケア調べ)

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