スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

不安たっぷり!南アフリカ滞在記②

ケープタウンの治安

今日はアパート周辺を少し回ってみようということで、徒歩15分くらいのところにある日本食レストランまで歩いてみることに。

身ぐるみ剥がされても大丈夫なように、貴重品はアパートの金庫へ。必要最低限のお金をポーチに入れて、出発!

夫がルートの確認の度に道端でスマホを取り出して見ているのが心配で気が気じゃありませんでした。

無事に和食屋さんに到着し、豪華に寿司ランチです。

日本人の料理人なのか、味噌汁まで全て美味しくいただきました!大体味噌汁を飲めば作っているのが日本人かそうでないかがわかります。


アリガト!

お腹を満たした後は周辺をブラブラ。カラフルなアフリカ布を使った服や小物が露店でもショップでも売られており、日本に帰ってからでも使えそうな柄のスカートを選んで自分用に購入してしまいました。


さ…散財…。

「自分のカードで買うから!」と豪語した後、レジで全てのカードを金庫に入れてきたことを思い出し、夫に買ってもらいました。ありがとうごめんなさい。

道端では歌やダンスのパフォーマンスが行われていて、クオリティの高さにもびっくりですが、予想していたよりも平和な空気を感じました。眉間にシワを寄せて歩かなきゃと思っていたけど、昼間なら大丈夫そう。

露店では客引きがすごく、「とにかく1分だけ!見るだけでいいから!」と言われて絵を見せられた後、「風景と動物、どっちが好き?」と言われ、「えっ…動物かな…」と答えてしまった夫に動物の絵を売りつけようとする様を見て、人間、急に2択を迫られると選んでしまうものなんだなーと感心してしまいました。買いませんでしたが。

帰り道にスーパーでパスタ、にんにく、玉ねぎと大好きなキャロットケーキ(ホール)を購入し、今日から毎日ペペロンチーノを作ることにしました。

ケープタウンの富裕層エリア・ウォーターフロント

私たちの宿泊している場所は鉄道駅近くのそんなに治安の良くないエリアだったので、この日はウォーターフロントという隔離された治安のいいエリアに行ってみることに。

ウォーターフロントエリアにはとても綺麗な巨大複合施設があり、何となくお台場っぽい雰囲気。そして白人だらけです。セキュリティスタッフもいて、安心して歩き回ることが出来ます。

また、この港からはネルソン・マンデラ元大統領が27年間収容されていた、黒人の政治犯専用の刑務所があるロベン島行きのフェリーが出ています。

フードコートに入ると生牡蠣が売られていたので、迷わず注文!夫は白ワインも注文しちゃって、優雅ですね。

私は南アフリカ料理みたいなワンプレートご飯を注文。味は普通で高かった。

ケープタウンでは安全をお金で買って、移動にはUberを使っています。このウォーターフロントは私たちの滞在しているエリアとは全く空気が違い安心して楽しめる反面、限られた場所でお金を使ってしか楽しめないことが少し残念です。
地元民の行くローカル食堂に行ったり気ままに路地を歩いたりすることは、治安が保証されているような場所でこそ楽しめるものなんだなと再認識。
無理をしてもしょうがないので、引き続き安全最優先で過ごしたいと思います。

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不安たっぷり!南アフリカ滞在記①

ケープタウンへ

Senegal → South Africa

朝方4時頃、シェ山田を出発。こんな時間にも関わらず山田さんは見送りのために起きて下さり、空港までのタクシーも捕まえて下さいました、ありがたや…!

無事空港に到着し、エチオピア航空の窓口でチェックイン。
すると何ということでしょう。エチオピアでの乗り継ぎ待ち時間が8時間以上の場合は、無料でホテルを用意して下さると言うのです。アディスアベバの空港からホテルまでの往復シャトルバスも無料、ホテルも無料、朝夕食事付き。神…!!
「これをアディスアベバで見せて」とバウチャーをもらい、ラウンジでホッと一息。

今回の移動はちょっと変わっていて、まずお隣の国のマリ・バマコ行きに乗り、バマコで私たちはそのまま降りず機内待機、そこからエチオピアのアディスアベバに行きます。アディスアベバでの乗り継ぎ時間が9時間ほどあり、そこから南アフリカケープタウンに飛ぶ予定です。今の今まで、バマコもアディスアベバも知らずに生きてきました。

短時間のフライトですが軽食が出ました。美味しいサンドイッチ!

あっという間にバマコ到着。

降りていく人、新たに乗ってくる人を待ちます。機内待機は初めてです!

ソワソワしながら機内で待機し、無事に出発。今度はエチオピアに向けて飛びます。

初めてのエチオピア航空は、今まで乗ったどの飛行機よりも映画が充実!スター・ウォーズシリーズを始め、映画館で観そびれた「ライオン・キング」の実写版や「トイストーリー4」、ガガ様の「A Star Is Born」など新作を始め、「インターステラー」や「ゴーン・ガール」、「グラントリノ」などの名作、さらに私のために用意したと言っても過言ではないハリソン・フォードの「逃亡者」やジュディ・ガーランドの「オズの魔法使い」まで網羅!
これだけでも全然時間が足りないのに、ドラマ枠で「24」まで入っている…!
寝ている夫の横で順調に映画を鑑賞し、ほぼ眠れませんでした。


エチオピア航空、愛しています。

無事にアディスアベバに到着した私たちは、バウチャーを握りしめていろんな人に聞きまくり、入国手続きに向かいます。イミグレーションは私たちのようにホテルを手配してもらった人々でごった返しており、なかなか進みません。「もしかしてビザ代発生するのかな…」と心配していましたが、無料で入国できました。

この時点で到着から1時間以上経過。

今度は空港の外に出るために並びます。どんどん抜かす人が続出し、あわや喧嘩になりそうな怒号が飛び交っていました。私もイライラしました。

空港の外のシャトルバス乗り場はカオスとなっていて、「バウチャーに記載されたホテルはもう満員だから振り返る」と言われた客たちがスタッフに詰め寄り、すでに到着から2時間経過していたのもあってみんな怒りが爆発していました。
エチオピア航空のホスピタリティは素晴らしいけれど、段取りが悪すぎてかえってクレームが続出する悲劇。かわいそうなエチオピア航空。

もう空港泊でよかったんじゃないかというくらいぐったり疲れてホテルに到着。無駄に広い部屋で3時間ほど仮眠します。

風呂に入る気力もなし。

なぜかNIKEのスリッパ。なぜか1組。

夕飯と朝ごはんも出ました。エチオピア料理?を急いで味わいます。

これがエチオピアコーヒーか…!

何だか余計に疲れてしまったけれど、無事空港に戻って来ました。

今度は南アフリカ・ケープタウンに向けて出発です。映画がたくさんあるので退屈しません。

それにしてもアフリカ大陸は広い。勝手な予想で、アフリカ大陸は安く旅行出来ると思い込んでいましたが、航空券代は高く、陸路にしても通過国でビザ代がかかります。安全を優先すると自ずと費用も嵩み、アフリカ大陸内でいろんな国を回ろうと思っていた夢は崩れました。安全第一で、無理をせずに的を絞って旅行します。

今回訪れる南アフリカですが、世界各国の殺人発生率ランキング上位に入っており、この旅で一番気を引き締めています。1994年までアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていたことは有名ですが、廃止からまだわずか25年。私が小学生の頃にそんな制度がこの世にあったことが、未だに信じられません。
まさに渦中だった人々は、今はどのように暮らしているのでしょうか。なかったことのように過ごせるのでしょうか。

ケープタウンに降り立つと、ネルソン・マンデラ元大統領の大きな写真が出迎えてくれました。

空港でSIMカードを購入し、ATMで現金を確保。タクシーは怖いのでUberを呼ぼうとしていると、「僕Uberの運転手だよ!」という若い青年が声をかけてきて、Uberに表示されている金額より安くしてくれたので、彼の車で宿泊先へ。
ちょっと不安に思っていたけれど、車を見ると綺麗だし、人も良さそうなのですぐに安心しました。
でも後からよくよく考えると不用心だったかな…。

無事に今日から一週間お世話になるairbnbの部屋が入っているビルに到着!何でもアールデコ建築の例として世界的に有名なビルらしく、そんな場所に1週間3万円で滞在出来ます。安いホテルはいくらでもありますが、治安面が心配だったため、セキュリティがしっかりしていてコミュニケーションもしっかりと可能なイギリス人夫婦がホストのお宅を選びました。

事前のやり取りでビルの入館証を取得し、レセプションにいるセキュリティスタッフに部屋まで案内してもらいます。

ビル内部は外観とは裏腹にとても新しくきれい!

これは安心して滞在出来そう。
部屋ではホストのアンとアンディが待っていてくれました。部屋の案内の後、ビルの出入りの仕方などを丁寧に教えて下さり、「何か困ったことがあったらすぐに連絡をしてね!」と言って去って行きました。

airbnbではホストに会わずにチェックイン出来る物件もありますが、治安が不安な場所では顔を見て話すことで幾らか不安が解消されます。また、南アフリカは現在干ばつによって深刻な水不足に陥っており、節水の仕方を教えていただけたのはとても助かりました。

部屋はとても広く、ベッドルームが2部屋、バスルームも2部屋、リビングルームにキッチン、大容量の冷蔵庫にはアンが気を利かせてワインやジュース、卵やパンなど使えそうなものを用意してくれていて、調味料も調理用具も全て揃っていました。
洗濯機も食洗機もあり、一週間ゆっくりと自宅のように過ごせそうです。

基本的に、市民が使える水の量は1日一人当たり105リットル。シャワーは2分以内とし、お湯が出るまでの水は垂れ流しにせずにバケツに溜め、トイレを流すときに使います。歯磨きはコップ一杯の水で済ませ、食洗機は満杯になってから使うこと。(食器の量が多い理由が分かりました。食洗機で1回に使う水の量は、内容量に関わらず同じだそう)
トイレは小の時は流さず、大の時だけ流すこと。


今日からは夫に「流せよ!」と怒ることもなくなります。

私たちは旅行者なので絶対ではありませんが、南アフリカ国民に推奨されていることは私たちも見習おうと思い、今日から節水の日々が始まります!
バスタブにお湯を溜めて入ろうとウキウキしていましたが、アフリカでは叶わなさそうです…。

この日はビルの裏にあるアジア料理のフードコートでカレーをテイクアウトし、アパートで食べました。

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夫のセネガル帰省③

太郎少年が過ごした家

ゴレ島から戻ったその足で、夫が住んでいたというマンションまで歩いて行く事にしました。

都会ではありますが混沌とした路地を歩き、「シノワ?シノワ?」と呼ばれる声を無視し、たまに空いている穴に落ちないように足元をしっかりと見ながら集中して歩きます。

こちらが当時太郎少年が住んでいたマンション。大きくてびっくり。そしてもう30年以上前なのにまだマンションがあったことにもびっくり。

感傷に浸る夫を見たかったのですが、やはり記憶は蘇りませんでした。1階の外にはたくさんの物売りが商品を持ってウロウロしており、写真を撮って足早にその場を後にしました。

せっかく都会に来たので、道端のネスカフェ(と書かれたインスタントコーヒー屋台があります)以外のカフェに入りたいと思い、ちょっと高めのカフェに入りました。

ケーキも美味しそうだったので注文し、至福のコーヒータイム。周りはスーツを着たビジネスマンばかりでした。

マジックランド

次に向かったのは、ダカールのミステリアスな遊園地「マジックランド」。

ミッキーマウスが居るらしいと聞いていたのですが、入場してみると私たちのほかに客は5名ほど。これは期待が薄まります!


ガラガラ。


ガラガラ。

やっているのか閉まっているのか分からないアトラクションばかり。スタッフはいません。入り口で入場料と引き換えにもらった10枚綴りのチケットを握りしめ、乗れそうなものを探します。

スタッフはいないけど迷いこんだヤギは発見。

何キャラでしょうか。

園内を回れば回るほどコンセプトがわからない。喜ぶ子供はいるのでしょうか…!

誰…!

お化け屋敷風のアトラクションで、ようやくスタッフを発見!乗る時にチケット4枚をもぎ取られました。
このお化け屋敷、衝撃の手作り感で終始爆笑でした。とにかく中は漆黒の暗さで、何かが顔に当たりましたが何かはわかりませんでした。この満足感は体験した人にしかわからないはず!

お化け屋敷が終わると、スタッフのお兄さんに「次何に乗りたい?」と聞かれたので、目の前にあった「DISCO」という乗り物を指差しました。
「DISCO」にはスタッフは居なかったのですが、どうやらスタッフはお客さんの乗りたいものに合わせて移動するみたい。私たちの専属スタッフです。

私たち二人だけで「DISCO」に乗り込むと、お兄さんがスタートしてくれます。始めは緩やかに回っていた「DISCO」でしたが、しだいにとんでもない速さになり、遠心力で外側に押し出されそう。
もう止めて…!と思ったときにゆっくりになったのでホッとしていると、なんと今度は逆回転し出しました。30代に入ってから三半規管が弱くなったのか、どんどん気持ち悪くなってきます…。お兄さんに「もういいよ!」と表情でアピールするも、明らかに私用の電話中で全然目が合いません。

無事に「DISCO」が終わり、残されたチケットはあと2枚。どれに乗れるのかも分からずお兄さんに聞くと、「車」と言われました。

私たちの初マジック・ランドのフィナーレを飾るのは、こちらの乗り物です。動くたびに天井から火花が落ちてきてスリル満点!そしてよく故障して止まります。


色あせたミッキーマウス。

今日はミッキーマウスに会えないと思っていたけど、やっと会えました。

3つのアトラクションに乗りましたが、もうだいぶ満足したのでマジックランドを後にします。
もう一回来たいかと聞かれると、正直もう一回来たいですね。

ダカール最終日

翌日、フランス語学習のためにダカールに来ているマエケンさんが、ヤッサを食べたことがないというので早速近所の定食屋に連行しました。

残念ながら今日は細い麺を炊いたものでしたが、ソースがヤッサプレ(玉ねぎソースと鶏肉)!
個人的には米にかけて食べるのが一番好きですが、これはこれで美味しゅうございました。

その後3人で近くの浜辺に行き、筋トレしている人を眺めながらのんびりとお茶をしました。
マエケンさんのお仕事を聞くと、やはり途上国支援関係で、幅を広げるためにフランス語を学ぶことにしたそうです。セネガルで出会う日本人はみなさん偉大でした。

宿に帰ると、朝にちょっとだけお会いした大学生のケンちゃんがいました。ケンちゃんもフランス語留学でこちらに来ているようで、礼儀正しく素直でとてもかわいい男の子。どうやったらこんなにいい子に育つんでしょうか。

ケンちゃんと話していると、お仕事でセネガル滞在中のお二人が帰ってきました。手には何やら箱を抱えています。

私たちは明日の夜中に空港に向かうので今日が最終日なのですが、なんと私たちのためにケーキを用意して下さったのです。

アフリカのケーキとは思えないほど美味しいケーキで、何よりもこんなサプライズがあるとは夢にも思っていなかったので感激してしまいました。

さらに夕飯までご馳走していただき、このご恩をどう返していいかわかりません。日本を出てから半年強経ちますが、実家のように温かい空間で1週間過ごすことが出来て、十分にエネルギー補給が出来ました。
全ての日本人宿がそうなのかは分かりませんが、この1週間同じ屋根の下で一緒に過ごした方々が特別良かったんだと思います。人に恵まれました。


男ばっかり!

山田さん、H田さん、M田さん、ケンちゃん、マエケンさん、Nホリさん、本当にお世話になりました。きっといつか北海道に遊びに来てくださいね!


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