スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

東南アジアTrip⑧

DAY11

今日はいよいよアンコールワットを訪問する。
まだ暗いうちからトゥクトゥクドライバーと待ち合わせをして、本日のツアースタート。

ツアーと言ってもガイドはなしなので、ポイントポイントに連れて行ってもらい、見学が終わるまで入り口で待っていてもらうスタイル。

今日もたくさんの氷とペットボトルの水を仕入れてから向かう。


冷たいお水はドライバーのホスピタリティ。

アンコールワットの日の出に合わせてたくさんの観光客がトゥクトゥクやタクシーで同じ道を走る。

入り口に着くと、「あっちだから」と言われてトゥクトゥクを下される。何も見えないけど人が流れる方向についていく。1人で歩いているとガイドに話しかけられ、値段交渉をして一緒に回ってもらうことに。

彼は人混みを掻き分けながら特等席に連れて行ってくれた。

ご対面。30分ほど朝焼けのアンコールワットを鑑賞して、次は中に入る。一気に人が流れ込むタイミングなので、その少し前にガイドの彼が「もう動こう!」と促してくれたのが助かった。1人だったら飲み込まれていた。

12世紀初頭にヒンドゥー教寺院として建立されたアンコールワットは、16世紀後半になると仏教寺院に改修される。そのため壁一面のレリーフはヒンドゥー教にまつわるモチーフが美しく散りばめられていながら、本堂には仏像が置かれていたりする。


「神々の領域」の第三回廊へ登る。
とてつもなく急な木製階段で、普通に危険を感じた。なので子供は年齢制限があったり、妊婦は登れなかったりする。肌の露出も厳禁。

変わらぬ景色を眺めているのかと思うと浪漫しかなく、胸が熱くなる。

ポルポト率いるクメール・ルージュに占領されたこともあるアンコールワット。ここにカンボジアの歴史がぎゅっと詰まっているように見えた。

ガイドに敷地内も案内してもらっていたところ、遺跡に腰をかけている観光客がいてガイドが注意。
アンコール遺跡群のいたるところに「遺跡には触れないように」と注意書きがされているのに、全く気にしていない様子だった。

敬意のない訪問者は見ていてもとても不愉快。精神状態調整役の夫がいないので長いことイライラしてしまった。

昼ごはんはパンケーキ。1,200円。一個あたり300円…。これでも一番安かった。観光地なので仕方なし!

その後も汗だくになりながら遺跡をまわり、

あっという間に日に焼け、

楽しみにしていたタプロームへ!
入り口で日本語で話しかけられ振り向くと、日本語ペラペラのカンボジア人のガイドだった。
「アンコールワットはもう行った?」
と聞かれたので、朝行ったと答えると、
「今日は全然日本人来ない」と嘆く彼。
「良かったらタプローム案内してくれない?」と聞くと、「タプロームは1人で回れるよ、行っといで」と断られた。アンコールワットの方がガイド料金いいんだろうな。日本語ガイドならなおさらだ。英語ガイドよりも高い料金もらえるはずだ。

タプロームはアンコール遺跡群では人気が高い遺跡で、もともとは仏教寺院として建立されたものののちにヒンドゥー教寺院に改宗。

菩提樹の侵食が著しく、今も樹木は成長している。この光景が見られるのも今だけだし、後々また行った時には違う風景になっているかも。

「いつか」と言って行きたい場所を貯めておくのも素敵だけど、形あるものは永遠には存在しないはずだから、元気なうちに、動けるうちに、行けるところには行った方がいいというのは私の持論。

アンコール遺跡群のように崩れながらもまだ残っていることも奇跡だし、明日大地震が来たら全て消えてしまうかもしれない。またコロナウィルスのような感染症が蔓延して身動きが取れなくなるかもしれないし、戦争だってどこでいつ始まるかなんてわからない。でも、そうなったら一番大切なものは日常だったりするんだけど。


修復に成功した箇所もある。


首のない仏像。

アンコールワットや他の遺跡にもある首のない仏像の理由は諸説あり、ポルポト政権時に破壊されたものや、盗掘、仏教弾圧などと言われている。

崩れた遺跡に光が差してきれいだった。木陰で休憩。

映画「トゥームレイダー」のロケ地となったタプローム。久々に映画を見返したら当時26歳のアンジーがめっちゃ可愛かった。

ヘトヘトのカラカラで帰宅。すこぶる体調が悪い。喉も痛いし鼻水も止まらない。熱っぽい気もするけど熱中症だろうか…。

夕ご飯はスープにした。

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