DAY21
Salamanca(ZERODAY)
朝食は8時からなのでパッキングを済ませ、バックパックを持って7時45分頃に朝食会場へ。
コーヒーくらいはあるかなと期待していたら、5分ほどでコーヒーの準備が整った。トスターダは8時からと言われ、昨日スーパーで買ったパンを食べた。
スペイン人巡礼者のホセも同じホステルだったようで朝食会場に降りて来て、「何時に出るの?」と聞くとホセは「もう1泊するよ」と答えた。
そっか、もう一泊するのか。
ふいに今日歩くのが本当に嫌になり、「ねぇ、私ももう一泊する!」とホセに宣言した。
ホセだけでなく同じテーブルに座っていた他の巡礼者も皆「そうすべきだ!」と言って私の休息宣言を讃えてくれた。
そうと決まったらトイレの心配はしなくていい。コーヒーをたらふく飲もう。すぐにお代わりしに行った。カフェコンレチェが好きすぎて一生飲んでいたい。
名前も知らない同じテーブルの巡礼者が、サラマンカの見どころを教えてくれた。大聖堂の塔は絶対登った方がいいとおすすめされた。
10時にホステルスタッフが来るので、もう一泊できるかの交渉は10時。まだ時間があるので、スペインに来て初めて家族にビデオ電話をした。
家族は思いの外喜んでくれて、ビデオ電話で町の案内をしながら歩いた。実家の猫とも話した。
その後10時きっかりにホステルスタッフが出勤、お願いして昨日と同じ部屋にもう一泊させてもらえることになった。
まだサラマンカにいる仲間や、今日サラマンカに到着する仲間にももう一泊する決断をしたことを報告した。彼らはとても喜び、それぞれ何時に会おうと連絡を取り合った。
午前中はリーと二人で町歩き。ツーリストオフィスでマップをもらい、見るべき場所をマークしてもらい、セルフガイドで回った。ガイドツアーはスペイン語のみだった。
昨日タクシーでサラマンカに到着したリーはあの橋を渡っていない。一緒に橋の向こう側まで戻り、二人で一緒に橋を渡った。リーはとても感激して、少女のように喜んだ。
橋の下もくぐりたいと言うので一緒に橋の下まで行き、古代ローマの人たちはどうやってこれを作ったんだろうねと思いを巡らせた。
スペイン最古の大学に、図書館。イングリッシュガーデンも見た。リーは終始楽しそうで、私も楽しかった。
大聖堂の塔に行く前にバルに入り、お茶を飲んだ。リーはいつもブラックティーに温めたミルクを少し入れて飲む。
以前お茶をご馳走になったので、お会計は私がまとめて支払った。するとリーは大聖堂の塔の入場料を私の分まで支払ってくれた。
大聖堂の塔は圧巻の一言で、石造りの狭い螺旋階段を息を切らしながら登り、鐘のある場所まで行くことが出来た。塔の上からはサラマンカの街だけでなく私が昨日歩いてきた方角もよく見渡すことができた。
リーは私と最初に会った日、ハシゴのない二段ベッドの上になってしまったリーにベッドを交換するよと初対面の私が提案したことをずっと覚えていて、それ以来ずっと私のことを家族のように接してくれていた。彼女は今日の深夜バスでサンティアゴに向かう。彼女にとっても感傷的な最終日だ。
塔の見学が終わり外に出ると、すごいタイミングでアンナが到着。大聖堂前で彼女を迎えることができた。アンナは私と同じホステルなので、リーと別れて一緒にホステルへ。その後お腹を空かせた私たちはパエリアを食べにレストランに行った。
レストランの後はジェラート、スーパー、量り売りのお店など色んなお店を回り、私の新しいクレデンシャルも購入した。サンティアゴ到着までにスタンプの枠がなくなりそうだったのだ。
一度ホステルに戻り、夜は巡礼者で集まりご飯を食べた。リーが今日はセントパトリックデイだからアイリッシュパブに行きたいと言い、みんながセントパトリックデイが何なのか私に説明してくれた。そして私の初セントパトリックデイのためにみんなでアイリッシュパブに行き、緑の帽子も借りて写真を撮り、他愛もない話をし続けていよいよお別れの時。
明日から歩く人には「また明日ね!」、今日でお別れの人にはありったけの力でハグをした。
リーはやっぱり泣いてしまった。
みんなと別れ、アンナとホステルに戻る。アンナは明日は私と一緒に出発すると言う。私は36km歩くけど、アンナは明日のコンディションで考えると言っていた。
歩いた距離
13.8km
使ったお金
たくさん!!
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