スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

オーストラリア旅⑨

Day9

朝になっても雨。クレイドルマウンテン登山は滑りそうだし、無理かなあ。


寝袋に空いた小さな穴から羽が出てくるのでダクトテープで補修。

9時に撤収し、キャンプ場のショップへ。見てください、この充実度!!


アイスもホットミールもコーヒーもある!


キャンプ場ですぐに使える食品や調味料など


使い切りの塩が10セントで売られているのとかめっちゃ好き


使い切りのバターも嬉しいけど牛乳は普通にでかいな


チップスも充実!ここに住める!


お酒もあります。街まで降りなくても長期滞在できちゃうな〜


お世話になったディスカバリーパーク

チェックアウト後、デイハイクの準備をしてビジターセンターへ。

シャトルバスに乗りロニークリークで下車。ここはタスマニア名物オーバーランドトラックのスタート地点でもある。

オーバーランドトラックはクレイドルマウンテン国立公園を6日間かけて縦断するトレイルで、完全予約制・人数制限がある。
毎年10月から予約が開始されるが、私が11月に見た時にはもう埋まってしまっていて予約は取れなかった。
歩こうと思っている人は早めのご予約を!

その道を歩いてしか見られない景色が広がっているんだから、いつかは歩いてみたいよなあ。

スタート地点の小屋には入山届を書く場所があり、注意事項や情報が壁に貼られている。

天候の変化が激しいクレイドルバレー。夏でも雪が降ることもあるので、日帰りでも装備はしっかりと。


ルートマップ


この中を散策できる!素晴らしき公園。

私たちはオーバーランドトラックの最初のセクションを歩くことができるマリオンズルックアウトというトレイルを歩くことにした。

歩き始めると、前を歩いていたご夫婦がウォンバットがいるよと教えてくれた。


いる…!岩かと思った

初めて生きてるウォンバットを見て叫びそうになる。
オーストラリア本土では道路で車に轢かれたウォンバットはたくさん見たけど、生きているウォンバットには一度も会えなかった。とってもかわいい。

雨も上がってたまに霧雨は降るものの、太陽が顔を出しそうな雰囲気。

少し先に行くとまた同じご夫婦が橋で立ち止まって下を見下ろしていたので見てみると、そこにもウォンバット。こんなにたくさん見られるの…!


一生懸命草を食んでる。

ルンルン気分も束の間、すぐに急な登りになってきて、オーバーランドトラックハイカー(重装備だからすぐわかる)の足取りがゆっくりになってきた。軽い荷物の私たちは、彼らを追い越しながら先を行く。


1本の道から枝状に色々なトレイルへ。


とても歩きやすい

分岐が何箇所もあり、たくさんのトレイルが広がっているクレイドルマウンテン国立公園。正式名称はクレイドル・マウンテン-セント・クレア湖国立公園(支笏洞爺国立公園みたい)。トレイルは綺麗に整備されていて、皆気軽にハイキングを楽しんでいる。


4月・5月は葉の色が変わった秋のトレッキングが楽しめるそう。


クレーターレイクに到着。
クレーターレイクを通り過ぎる途中、湖に虹がかかった。雨のハイキングのご褒美だ。


虹は人を幸せにする。


マリオンズルックアウトへの登り。


大きいザックを背負っているのはオーバーランドトラックハイカー。


振り返ると左手にクレーターレイク。

少し行くとダブレイクも見えてきた。マリオンズルックアウトまであと少し。急な登りを譲り合いながら登ると今日のゴール。

クレイドルマウンテンには雲がかかり、なかなか全容が見えなかったけど、隣のリトルホーンはきれいに見えた。ここから先はオーバーランドトラックハイカーが前進していく。みんな大きなバッグパックに夢と希望を詰め込んで、6日間の大冒険に向かって行った。羨ましいの一言でしかない。


クレーターレイクとダブレイクを眺める。

山頂でお湯を沸かしてご飯を食べているハイカーを見ていたら、無性にラーメンが食べたくなった。
本当は来た道をピストンする予定だったけど、このままダブレイクに降りて、シャトルバスで駐車場に戻りラーメンを食べることで一致団結。

下りは夫の得意分野だ。ダブレイクに降る道はかなりの急斜面で、注意喚起の看板が立てられていた。でも早くラーメンが食べたいので頑張ってさくさく降りる。

ダブレイクまではシャトルバスでも来られるので、観光客で混雑し始める。


有名なダブレイクのボート小屋。

次回はクレイドルマウンテンにも登ってみたい。

ダブレイクのほとりには大きな建物が建てられていて、ただ湖を見るためだけの席が用意されている素敵な空間だった。ここで真知亜さん・律子さんのヴァイオリンが聴けたら最高だね、と夫と話す。

帰りのシャトルバスは座れないほど大混雑で、久々に東京での通勤電車を思い出した。


持ち込まない・持ち出さない


海外の国立公園では必ずと言っていいほどよく見かける"Leave no trace"

駐車場に戻り、すぐさまお湯を沸かしてラーメンを作る。キャンプ場のショップで買った豚骨味のラーメン。最高に美味しい…!

お腹も満たされたところで、次のキャンプ地に向かう。
明日からWalls of Jerusalem (エルサレムの壁)というトレイルに入るので、トレイルヘッドに一番近いキャンプ場を目指す。道中、釣り堀があったので寄り道し、夫が交渉。

キャンプ場もやっているようで、釣りだけなら一人10ドルだよ、ととても良心的!さらにロッドを持っていない私にも釣竿を貸してくれた。

大きな池と小さな池の2個だけで、まずは大きな池を回る。魚影は確認できるけど、私たちのルアーには全く反応せず…。2時間近くやって諦めきれず、小さな池にも行ってみる。


ルアーもお借りした。

池の横にキャンピングカーを止めてキャンプをしていたお父さんが、興味本位で話しかけてくる。何か釣れた?さっき餌やってるところを見てたけど、でかいのがウヨウヨいるぞ!と教えてくれた。お父さんは釣り人ではないけど、あそこに投げてみろ、あっちにいそうだ、とか人の釣りで楽しんでいる。お父さんの期待にも応えたい気持ちが芽生え始める。

全然釣れる気しないな〜と思って投げた一投が、まさかのヒット。びっくりしすぎてでかい声で反対岸にいる夫を呼ぶ。お父さんも驚いてキャンピングカーから飛び出してくる。

でかいぞ!夫に、慎重に、慎重に、と興奮気味に言われ、お父さんも一緒に今か今かとあげるのを待っている。夫にネットを出してもらい、ついにキャッチ!大きな大きなニジマスが釣れた!お父さんも自分のことのように大喜び!

嬉しい!エサも撒かずに釣れた!(まぐれだけど)
嬉しそうだけど悔しそうな夫にたくさん写真を撮ってもらい、釣り堀を後にする。

今日のキャンプ地はマージーリバーキャンプグラウンド、とやっぱり川の横。そして無料。日没までは2時間くらいあるし、そっちでも釣りができるねと興奮気味に到着すると、予想以上に混んでいて、サイトと思われる場所はどこも埋まっている…。

一番奥まで行くと広いサイトにピクニックテーブルとファイヤーピットが2台離れて設置されていて、そのうち一つはすでに先客がいた。

若者4人グループで、車から降りて、こっち側のサイトを使ってもいい?と聞くと、めちゃくちゃ嫌そうに、
「え…?まあ、うーん、いいけど…」
と言われ、一気にテンションが下がる。

夫にこの人たちの横はやめようと言い、ちょうど近くにテントが一張り張れそうなスペースを発見したので移動。焚き火はできないけど川の目の前で十分いいキャンプができそう。

夫は日没まで釣りを楽しんだ。電波は入らなかった。


ピクニックテーブルとファイヤーピットがなくても十分快適!


トイレは離れたところにあってちょっと遭難しかけた。

寝る前に明日の予習。マップに英語で記載されている注意事項を一生懸命読んで、ルートも頭に叩き込んだ。

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