スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

オーストラリア旅⑩

Day10

朝起きると若者グループはもう居なくなっていた。ピクニックテーブルが使える!


早速移動。

テントを干しながら優雅に朝ごはんを作り、お決まりのトルティーヤでお弁当も作った。

3日間のハイキング装備も整えて、10時に出発。

10時半にトレイルヘッドに着くと、駐車場は満車に近かった。このWalls of Jerusalem というトレイルは、パークパスはもちろん、トレイル自体予約が必要だ。
予約自体は無料で、途中のキャンプサイトも無料。オンラインで日付を選択して、空きがあれば予約できる。


駐車場にあるトイレ。しっかり済ませておく。


入場ゲート兼記帳小屋。


鹿を見かけたら報告するらしい。


コースマップ。キャンプサイトとトイレは3つある。


タスマニアの国立公園ではガスストーブしか使用できないエリアが多い。


小屋を抜けると靴底の汚れを落としてコースに入ることができる。

デイハイクでエルサレム山に登ってピストンで帰るルートが大体往復20km強。私たちはサーキットトレイル(ぐるっと一周)で早くて1泊2日、遅くて2泊3日でトレイルを歩くことにしたので、念の為3日分の食料を持った。


ディズニー感。夢と魔法に溢れていそう。

駐車場で会ったご夫婦に、オーバーナイト(テント泊)かい?と聞かれ、はい、2泊の予定です!と答えると、いいわね〜、私達は日帰りなの、と言っていた。
60歳は過ぎていそうだったけど、エルサレム山日帰りは私たちよりはるかに健脚だ。

出だしから2時間、ずっと登る。でもこの2時間を耐えれば、素晴らしい風景が広がっている。

このトレイルはペットと銃器は持ち込み禁止だ。
タスマニアの保護区にはペットと一緒に入れる場所もある。禁止の理由は主に在来の野生生物を保護するためとある。詳細はタスマニア・パークス&ワイルドライフサービスの公式サイトを見てほしい。
parks.tas.gov.au



ひたすら登る…!


タスマニアのトレイルは熊が生息していないというだけでもストレスフリー。

第一休憩ポイントのトラッパーズハットに到着。

トラッパーズハットは歴史的な建物で、毛皮猟師が毛皮を乾燥させるために使用していたそうだ。この中での宿泊や、ここから15m以内での野営は禁止されている。

トラッパーズハットからさらに300mほど登ると、分岐に差し掛かる。

ウォールズへは左。私たちはサーキットなので、帰りは右からこの合流へ戻ってくる。

夫と前後を交代しながらゆっくり登り、「壁」が見えてきた。横にそびえ立つ大きな壁。その間の平原をどこまでも歩いていく。

こちらのトレイルもものすごく美しく整備されていて、天気さえ良ければ道迷いもなさそう。


湖が近づいてきた!

Solomons Jewels(ソロモンの宝石)に到着。宝石のような湖が点在している。奥に西壁が見える。

ソロモンの宝石を抜け、壁にどんどん近づいていく。
壁の直前で最初のキャンプサイト、ワイルドドッグクリークに到着。

テントは全て木製のプラットフォームの上に一つ一つ設営するスタイルで、とても綺麗!一張りしかなかったのでここに張ろうかと迷ったが、まだ歩けるのでランチとトイレ休憩だけにして先に進むことにした。


お弁当のトルティーヤを食べて地図の確認。


この旅ではソーヤー(浄水器)は欠かせない。


ここから雨水を汲むことができる。


綺麗なコンポストトイレ。


「壁」の入り口となるヘロデゲート。かっこいい。

そこからまた少し登り、ヘロデの門からいよいよエルサレムの城壁に入る。ここから平坦になる。

トレイルの横にワラビーがたくさんいて、だんだん見慣れてきた。駐車場で出会ったご夫婦とすれ違う。奥のキャンプ地も素晴らしかったわよ〜と教えてもらい、別れる。
この人たちもうエルサレム山を往復してきたのか、早いな…!


しばらく平坦なトレイルを進む。快適。


圧倒的な「壁」の存在感。これが見たかった!


そこらじゅうにワラビー。


左に見えるのがKing Davids Peak。


ダマスカスゲートを越える。


お邪魔しますね


気持ちの良い天気!

ペンシルパインの森を通り、本日のキャンプ地であるディクソンズ・キングダムに到着。


ディクソンズキングダムはワラビーの楽園!


「グループ専用」のプラットフォーム。

こちらは金属のプラットフォームで、やはりすごく綺麗。張れる場所を探したが、着いたのが遅かったのかどこも空いていない。
「グループ専用キャンプグラウンド・要予約」と書かれたサイトはガラガラで空いてるんだけどな…とウロウロしていたら、女の子が話しかけてくれた。
「私の赤いテントの横なら空いてるよ!でも、この時間からグループが来るとは思えないし、私だったらグループサイトに張っちゃうな」と言われ、背中を押してもらえたのでお礼を言ってグループサイトに張ることにした。


グループ専用の炊事場。と言ってもベンチと食料保管庫があるだけだ。


とりあえず張らせてもらう。

テントを設営してからエルサレム山に登りに行った。出発が夕方5時、日本ではありえないけど、8時までに帰って来られれば日没には間に合う。


エルサレム山。

デイパックにおやつと水、念のためヘッデンを入れて出発!10分も歩くともう景色が素晴らしい。


ディクソンズキングダムハット。ここも宿泊・キャンプ禁止だ。

木道をサクサクと歩いていく。20分ほど歩くと木道が終わり、岩がゴロゴロの急な斜面に入る。


素敵なお住まいですね。

最初は軽快だったが、だんだん疲れてくる。少し登り上げると、池がたくさんある庭園のような広場に出た。そこを通り抜け、また登る。

すれ違った女の子に、頂上の景色やばいから期待して登って!と言われ、残り20分ほどの登りを頑張る。

山頂はコジオスコ同様特に標識はなく、360度のパノラマが広がっていた。

今日歩いた道、明日歩く道、全部が見えて最高だった。
珍しく二人で自撮りもした。


キングデイビッズピークとサロメ湖が見える。美しい。

しばらく二人貸切で景色を堪能。


下山も景色が最高すぎて幸せを噛み締める。


食事の時間ですね。


下りは小走りで駆け降りてテント場に到着。さらにテントが増えていた。

夕飯のための水を汲みにタンクまで行くが、レバーをひねっても水が出ない。近くにいた女の子に、このタンク空なの?と聞くと、そうだと思う!近くに小川があるからみんなそっちで汲んでたよ!と教えてもらう。

近くの小川は小川と呼べないほど流れがなかったので、小川を辿って池(沼?)へ。そこで水を汲み、ソーヤーで濾過した。


唯一の水場。


ソーヤーで浄水。

嵩張っていたフリーズドライのボロネーゼを夕飯にした。


各キャンプサイトにはガス調理器具を置くプレートまで完備されている。

夜、物音がして目が覚める。テントを開けて音のする木の辺りをライトで照らすとポッサムがいた。

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