DAY139
朝起きてすぐ、昨日スーパーで買ったパンにピーナッツバターを塗って朝食。
インディペンデンスで買ったピーナッツバター1瓶を5日で完食しました。私史上最速の消費です。
朝10時のバスに乗るため、9時過ぎに宿をチェックアウト。
バス停は宿からも見えるマクドナルドの横にあります。
さっきパンを食べたのにパンケーキも食べたくなり、マクドナルドに入って注文。そう、食欲が止まらない。
食べ終わった頃に、昨日も話したソロハイカーが店に入ってきました。
「同じバスだよね?LAまで行くよね?一緒に行ってもいい?」と人懐っこい彼の名前はディミトリ。
クロアチア出身の彼は現在カナダのモントリオールに住んでいて、このままLAXまで行って乗れる飛行機に乗って帰るとのこと。
バスが到着し、3人でバスに乗り込みます。ディミトリがJMT中に出会ったという他のソロハイカーも乗っていたので、ディミトリは彼女の横に。彼女は途中のモハべで降車しました。
ランカスターまでは3時間ほどの道のりでしたが、音楽を聴きながらウトウトしていたらあっという間に到着。メトロリンクの駅前に止まったので、そのまま駅で列車を待ちます。
夫に荷物を見てもらい、ディミトリと外の券売機へ切符を買いに行きました。二人で手こずっていると、地元民らしきおじさんが全部操作してくれました。ありがたい…
かなり小さな駅ですが、売店もありホットドッグが売っていたので購入。本当に、今は何だっておいしい。
ディミトリはメニュー板に「corn dog」と書かれたものを試してみる、と言って購入。
持ってきたのは私たちが日本でよく食べる「アメリカンドッグ」でした。「アメリカに行ったらコーン・ドッグを食べろって友達に言われていたんだ、初めて食べるよ!」とやや興奮気味のディミトリ。
日本ではアメリカンドッグと言って、みんな大好きだよと教えると、「えっそうなの?ケチャップがいい?マスタードがいい?」とかなり真剣に味付けを迷っていました。
ビビりなのかほんの気持ち程度ケチャップをつけたコーンドッグを食べるディミトリ。
感想は、まあおいしいかな、と微妙そうでした。その後にホットドッグも買って食べていました。
列車が到着し、4人テーブル席をゲットしたので3人で座ります。ソロでこの素晴らしいトレイルを歩ききった彼は、JMTの思い出を誰かと共有したかったのでしょう。 お互い撮った写真を見せ合いながら、それぞれの感動ポイントなど熱く語り合いました。
ところでいくつなの?と聞くと何と同い年。ゲームのキャラクターデザイナーで、彼の作品を見て仰天しました。すごい奴でした。
同い年なので夫とゲームの話で盛り上がり、LAのユニオンステーションまであっという間に時間は過ぎて行きました。
日本に来たら一緒に富士山登ろうね、と約束し、ユニオンステーションで解散。私たちは空港近くのモーテルに2泊します。
久々の都会、私たちがJMTを終えたことなんか全く関係のない世界。ふと寂しくなりました。
バスに乗ってモーテルまで行き、チェックイン。
JMT前後の交通についても不安があったので、無事に全て済んでようやくホッとできました。
夜はずっと楽しみにしていたFRiDAY'Sに行き、念願のポークリブ(フルサイズ)を注文。お姉さんが気を利かせてお皿に分けて持って来てくれたので、チップを弾みました。
ああ、本当に美味しかった。いつまででも食べ続けたかった…。
昨日別れたばかりのケイティから、明日そっちに行くから会おう!とメールが来ました。お互い食欲が止まらない事を報告し合い、In-N-Outの裏メニューを試して!と言われたので明日食べることにしました。
DAY140
モーテルの無料朝ごはんを食べるのが楽しみで、朝7時に起床。もう山じゃないのに早起きしてしまいます。
朝ごはんはトーストやワッフルなど簡単なもののみですが、トースト2枚にワッフル2枚、ペロッと完食。
午前11時にはお腹が空き始め、モーテル近くのIn-N-Outに出かけてみました。
In-N-Outはカリフォルニアでよく見かけるハンバーガーショップで、イーストサイドでは見かけません。ブレンデンによるとメニューは4種類ほどのかなりのシンプルさのため、In-N-Out(入って出る)という名前だそう。
ただこのIn-N-Out、裏メニューがかなりあり、ほとんどの方が裏メニューを注文しています。
私はケイティおすすめの「Double-Double」の“アニマルスタイル”と、フレンチフライの“アニマルスタイル”を注文。
この“アニマルスタイル”が裏メニューで、ハンバーガーやフレンチフライにプラスして、炒めた玉ねぎ、ピクルス、特製ソースがかかって出て来ます。
JMT前にマーセドで入店した時はそんなことは知らなかったので、ただのつまらないハンバーガーを食べたのですが、アニマルスタイルは絶品でした…!
さらに飲み物もケイティおすすめのチョコレートシェイクにして、普通にコーラにすれば良かったと後悔。ハンバーガーにシェイクは私にはちょっとアメリカン過ぎました。
午後にはケイティとブレンデンがモーテルまで迎えに来てくれて、4人でサンタモニカビーチへ。
ビーチに行くと言われていたのに水着を忘れた私ですが、しっかり者のケイティが予備の水着を持って来てくれていたので借りました。
私たちのために色々と準備して来てくれた優しい二人。ビーチでスナックを食べながらゴロゴロして、夫とブレンデンは仲良く海に入り、普段ビーチへ行くのは苦手な北海道民の私でもすごくリラックスした時間を過ごせました。
夕方にサンタモニカピアを散歩。この響き、何だか映画みたい…。海の向こうには日本なんだ…とふと帰りたくなりました。
ケイティは自分の事をトラベルナースと言っていて、1年ごとに職場と住む場所を変えているそう。ブレンデンは自宅で仕事が出来るので、毎年引っ越しをするみたいです。今はロスだけど、来年はコロラドにいるから遊びにおいで!と言われました。自由なこの2人らしい生き方だなあ。コロラドと言えばロッキーマウンテンがあったり、大自然に囲まれていて楽しそう。
帰りもモーテルまで車で送ってくれて、ここから2時間の道のりを帰る2人でした。本当にありがとう!
DAY141
朝10時にチェックアウトし、モーテルから出ている空港への無料シャトルに乗り込みます。
飛行機は夜8時過ぎ発の便ですが、次の目的地の宿も取っていなかったので空港に着いてから諸々済ませます。ベアキャニスターを空港から送ろうと思っていましたが、空港に郵便局がなく、仕方なくフランスまで持って行くことに。
次の目的地はフランス・パリ。
と言ってもパリは中継地点で、パリで数日滞在した後に列車で南の方に向かう予定です。
24日間歩き続けて左足首を痛めてしまい、歩くのもやっとな状態なので、1週間〜10日ほど足を休めて次の「カミーノ 」に備えるつもりです。
今度は歩く距離が倍以上になりますが、アップダウンはそこまで激しくなく、テント泊でもありません。食糧を運ぶ必要もなければ遭難の心配もないのですが、毎日絶景の中を歩くわけでもないので精神的にきつそうな気がしています。
でも道中何が起こるのか、どんな出会いがあるのか、今から楽しみでなりません。とにかく足を早く治してまた歩き始めたいと思います。
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