スガ旅

35歳を迎え、夫婦で仕事を辞めました。

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

私たちのカミーノ⑧

17日目

Castrojeriz → Boadilla del Camino

宿の朝ごはんを頼んでいたので、起床して身支度を整え、宿の食堂へ。コーヒーはオーナーがエスプレッソマシーンで入れてくれて、パンは自分でトースターで焼きます。食べ放題だったので、6枚も食べてしまいました。

遅く起きて来たマリアと別れ、私たちは先に出発です。


謎の「T」と記念撮影。

カストロへリスから次の村までは、約12kmくらい。その間に山を越えますが、緩やかな丘のような感じなので問題ありません。登り始める前に雨が降り始めたので、木陰でザックカバーをセットし、レインジャケットを着ました。
同じ木陰で休んでいたアジア人の男の子にどこの出身かと聞かれ、日本だよ、と答えると、ニッコリ。彼は台湾出身でした。


丘の上には十字架。

丘の上に着く頃には雨も止み、歩きやすくなりました。ベンチがあったので持っていたお菓子で休憩。

「メセタ〜!」と叫びたくなるような風景が続きます。見る分には美しいですが、ここを歩くと思うと正直胸は高鳴りません。


終わったひまわり。

次の村に入る橋の手前に1軒のアルベルゲがあり、トイレだけ拝借しました。村に入った所でランチをしようと思っていたら、チラシをもらったのでそちらのカフェに行ってみることに。
目玉焼き、ベーコン、トーストとコーヒーのセットを頼み、エネルギー補給しました。少し入り組んだ場所にあるカフェでしたが、マリアもチラシをもらったのか同じカフェに入って来て、二人で顔を見合わせて笑いました。

マリアをカフェに残して私たちは出発です。次の村まで約9km。雲が一日中空を覆ってくれたおかげで、木陰のない道を楽に進むことが出来ました。本当に何もない。

ひたすら歩き続け、次の村で宿を探すことに。70ベッドあるという大きめのアルベルゲに飛び込み、無事にベッドを確保出来ました。古い建物ですが、スタッフがとても感じよく、楽しんで仕事をしているのが伝わってきます。

そしてマリアも到着。示し合せた訳ではないのですが、次の村は6km先なのでみんなここでストップするのかもしれません。

中庭にはぶどうやりんごがなっていて、みんな芝生に寝転んだりしてリラックスしています。私と夫はカフェでビール・ケーキ・コーヒーを頼みテラスでリラックス。すると、午前中に出会った台湾人の男の子が話しかけてきました。
彼の名はペイ・ジュン。20代の男の子で、手には「Husband」と書かれた本を抱えていました。
とても人懐っこく、疑問に思った事はストレートにガンガン質問してきます。

マリアが夕食を食べていたので、横にお邪魔して私たちも夕食。そしてペイ・ジュンも来たので4人で夕食となりました。
何でも知りたがるペイ・ジュンは、マリアにドイツの歴史について説明させ、私に日本の天皇と政治の仕組みについて説明させ、自分はどうして今の台湾が出来たかを説明してくれました。

それにしても海外の若者たちの政治に対する関心、自国の歴史をきちんと説明できる知識と英語力に驚かされました。私は日本語でも説明が危ういので、ヒヤヒヤしました。

18日目

Boadilla del Camino → Carrión de los Condes

朝ごはんを頼んでいなかったのですが、美味しそうだったので宿で食べていくことに。

夫が席に着こうと椅子を引くと、先客がいました。

朝ごはんはたっぷりのカフェコンレチェとオレンジジュース、そしてたっぷりのパン。パンが1人一皿だと知らず、自分のパンが来る前に隣の人のお皿からパンを食べてしまう夫。自分のパンが運ばれて来たことで気がつき、隣の人にパンを返すも断られてしまいました。向かいに座っていたブラジル人の女の子が、その一部始終を観察していて爆笑していました。

今日もお寝坊のマリアを置いて、先に出発です!


スペインは白馬が多い。

まずは隣の村のフロミスタまで、約6kmの行程です。
割と大きそうなので、フロミスタでお金を下ろす予定です。

教会の屋根に大きな鳥の巣が。この手のタイプの鳥の巣をよく見かけるのですが、かなり立派です。何の鳥の巣なのでしょうか。

川沿いをひたすら歩き続けること1時間、フロミスタに到着です。

聖地までの距離を書いたサイン。エルサレム・ローマ・サンティアゴがキリスト教の三大聖地です。

5kmほど続いた水路はボートでの移動が可能なようで、ここがスタート地点のようです。その先は小さなダムのようになっていました。


小さな橋からの眺め。

現金が少なくなっていたのでフロミスタのATMでお金を下ろし、カフェで休憩。マリアもすぐに追いついて、一緒に休憩をしました。
私は日本にいる姉にLINE電話をかけ、日本を出る前に手続きをし忘れてしまった年金納付の保留をお願いしました。国際電話で日本の役所に電話するとどのくらい待たされるのか不安だったため、姉と父にお願いして代理で手続きしてもらえることに。助かった…!

フロミスタを出発し、今日の目的地を目指します。明日はみんなが恐れる17kmの日陰なし、村なし区間があるとの事で、そのスタート地点まで行く予定です。
ジョンミューアの時は毎日補給なしで森の中を歩いていたのに、今は17km村がないだけで不安になるなんて。

左足の甲の痛みが酷くなり、これ骨折してないか…?と不安になりながら歩きます。夫は「骨折してたら歩けないよ」と言うけれど、私はとっても不安。

途中にカフェのある公園を発見したので休憩。マリアも追いついて一緒にボカディージョを食べました。汗をかいたので、コーラが美味しい…!


スペインはかわいい植物が多い。

さらに10kmほど進み、今日の目的地であるカリオン・デ・ロス・コンデスに到着です。

この村にはシスターが切り盛りしている教会併設のアルベルゲがあり、シスターによるバンド演奏も聴けるとの情報があったので、まずはそこにアタックしてみるも満室。シスターに他のアルベルゲを紹介されたので、そちらに行ってみることに。
向かう道中、同じ宿を目指す日本人の男の子に出会いました。彼の名はヨシ君。

紹介されたアルベルゲも教会の横にあり、建物の中には小さなお御堂(聖堂)もあります。入り口のベルを鳴らし、ひたすら待つこと10分…。ドアが開き、初老の女性がスペイン語で入れ入れと誘導してくれて、無事にチェックイン出来ました。


中庭にはマリア像が。

受付の際に、1人一つずつおメダイを頂きました。さらにこのアルベルゲ、全てシングルベッドです。久々に二段ベッドからの解放です。
もらった不織布のシーツをベッドにセッティングしていると、まさかの偶然でマリアが入ってきました。マリアは私の横のベッドに案内され、とても嬉しそう。私も嬉しい。
その後洗濯を済ませて、明日の長丁場に備えてヨシ君と3人でスーパーに買い出しに行きました。マリアは夕食の時に合流すると言っていました。
スーパーで買い出しを済ませて適当なバルに入り、3人で乾杯。ヨシ君はお遍路も経験済みで、日本一周、北海道一周も経験済みという強者。日本一周がヌルっと終わってしまったので、海外進出してかっこよく終わらせようと思った、と言っていました。
1日に歩く距離が私たちの倍くらいなので、きっとヨシ君と話せるのは今日が最初で最後でしょう。久々に好きなタイプの男子と日本語で話せることが嬉しいのか、夫がものすごく楽しそうでした。
ヨシ君は観光に興味がないし、甥っ子に早く会いたいので早く終わらせたい、と言っていました。めっちゃさっぱりしてる。

その後マリアも合流し、まさかのペイ・ジュンも偶然通りかかり合流。ペイ・ジュンは予想通りヨシ君にも質問攻めで、そんなに早く歩いてどうするんだ、歩いている時何を考えているんだ、との問いに、ヨシ君は「右足、左足、右足…しか考えてない」と答えると、ペイ・ジュンは口を大きく開けたまま言葉を失っていました。

帰り道、マリアと2人で歩いていると、マリアがこう言いました。「カミーノに来るまで、どんな出会いが待っているんだろう、どんなことが起こるんだろうってずっとワクワクしてたの。そしたらあなたたちに出会えた。こんなこと、誰が想像出来たかしら?私に日本人の友達が出来るなんて!」
私も、ドイツ人のこんなにかわいいお友達が出来るなんて、日本を出る時は想像もしていませんでした。彼女は忍耐強く私の話を聞いてくれるし、何でも親身になって考えてくれる。思い返せば彼女とは初日に出会っていて、カミーノ上では最も古い友人です。
一日のうちにものすごい数の出会いがあり、毎日自己紹介を繰り返し、顔見知りはたくさん出来るけれど、やっぱり彼女は特別な存在です。

さあ、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り約400km、ようやく折り返し地点です!

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