スガ旅

35歳を迎え、夫婦で仕事を辞めました。

SUGATABI.

スガ家の旅の記録

私たちのカミーノ⑦

15日目

Burgos → Hornillos del Camino

ブルゴスにて丸一日休養をし、今日からまたカミーノ再開です。朝ホテルを出て、巡礼路付近のカフェにて腹ごしらえ。朝食を済ませて外に出ると、日本にいる夫の親友・W田くんからLINE電話が来ました。
W田くんは夫の高校時代の友人たちとバーベキューをしていたらしく、みんなで顔を見ながらテレビ電話をしました。遠く離れていても、こうやって定期的に気にかけてくれる友人がいるって幸せですね。

ブルゴスは都会なので、街に入るにも街を抜けるにも時間がかかります。これだから都会は嫌いです。


分かりにくいけど矢印が。

公園を抜けて、街を出ます。

さて、ブルゴスを過ぎるといよいよ「メセタ」と呼ばれる広大な高原に入ります。樹木はほぼなく、夏にここを歩くのはかなり地獄だと聞くので、少しの不安を抱きながらメセタに足を踏み入れます。
私の愛用アプリ「Buen Camino」によると、自分自身と、また神と向き合うのにもってこい、とのことです。

小さな村を2つほど過ぎると、次の村まで日陰のない道が約8km。いよいよメセタに入ります。


昔の道標でしょうか。かっこいい。



道標の上に誰かの靴が置かれています。


もう9月も後半に入ったせいか、暑いは暑いのですが、想像していたほどの苦しみは今のところありません。夏だったらキツかっただろうな…と思いますが、個人的にはぶどう畑よりもこの荒野感がとても好きです。

何もないので空がとても広く感じます。夫も私も空を見上げながら歩き続けました。

やっと次の村、オルニリョス・デル・カミーノが見えてきました。疲れたのであの村で宿を探すことにします。

教会の横にあったムニシパルのアルベルゲに行ってみるも、ベッドは1台しか空いてなく、2人は泊められないと断られてしまいました。オスピタレロと話している後ろでマリアが手を振っていました。マリアは早めに着いてベッドをゲットできたみたい。

他のアルベルゲも「満室」の看板が出ていて、部屋貸しをしているバルにダメ元で聞いてみると、大きめのベッド1台が空いているとのこと。2人でもOKだったので、そちらに泊まることに。

バルのオーナーについて行くと、部屋というか屋根裏部屋でした。屋根裏にベッドが8台くらい置かれていて、一応トイレ・シャワーも一つだけありました。次の村まで歩くよりはマシかな…。
シャワーを浴びて教会前のレストランに行き、ハンバーガーを食べました。


レストランの女性トイレの絵が可愛かった。

食後、教会に入ってみると、ちょうどミサ中でした。「あめのきさき」をみんなで歌っていて、私も分かるところだけ一緒に歌いました。
私は中学・高校とカトリックの学校に通っていて、さらにシスターが寮母さんという寮生活を送っていたため、この歌はとても深く心に残っています。
私を6年間育てて下さったシスターたちは私の親のような存在であり、私にとって教会が心安らぐ場所なのも、多感な時期を過ごした寮や、楽しい時も苦しい時も、いつもそばに居てくれたシスターと同じ香りがするからでしょう。

ミサが終わると神父様と記念撮影をしたり、とってもアットホームな教会でした。ドイツ人の早起き美女、モナとも教会で再会できました。(彼女はいつも朝5時頃から歩き始めるので、アルベルゲにはいつも一番乗りで入れるそう)

本当に小さな村ですが、とてもきれいで心地よく、癒されます。ブルゴスのような都会よりもずっといい。

初めてのスペイン旅行だったら、普通はバルセロナとかマドリードとか行くだろうに、こんなよく分からない田舎の村にいることがとても私たちらしい。カミーノを歩いてなかったらこんな村来ないだろうし、来れないよなあ、としみじみ思いました。

16日目

Hornillos del Camino → Castrojeriz

こちらの宿は朝食付きだったので、朝起きてから1階のキッチンへ。パンとお菓子、ハムやミルクなどが用意されていて、セルフサービスとなっていました。
次の村は6kmほど先となるので、ゆっくり朝食を食べてから出発です。

町を出たところでマリアと遭遇。今日はマリアと一緒に歩くことにしました。
先日ブルゴスでニコラの心にズカズカと土足で踏み込んでしまったことについてずっとモヤモヤしていたので、マリアに話してみました。
私たちとマリアが離れていた5日間の間、マリアはニコラと歩いていたので、もちろんニコラの話は知っていました。マリアは、「自分のことを話すか話さないかは自分で選択出来るの。ニコラはあなたに話そうって思ったから話したんだし、私もそう。だから悪いなんて思わなくていいのよ」と私を元気付けてくれました。


オンタナスの村の入り口。

私は、いつも単なる好奇心で「どうしてカミーノを歩いてるの?」と色んな人に聞いていました。その答えが全て幸せな理由とは限らないということを、今頃気がつくなんて。
私が「ニコラはとっても苦しかっただろうね。そんなに重いものを背負ってここまで来たんだね。」と言うと、マリアは「みんなこの重いバックパックを背負っているのと同じよ。様々な思いを背負って歩いているのよ。」と言っていました。

その後マリアは、今付き合っている彼のことを話してくれました。また、ドイツの家族のことや親友のこと、マリアがスペイン語、ヘブライ語を話せる理由など、今日一日でマリアについてとても詳しくなりました。

マリアが仏教に興味があると言うので、般若心経の英語版を検索して見せると、「これ知ってる!私も好きよ!」と言われて驚きました。
般若心経は英語では"Heart Sutra" と言うらしく、有名でした。私が無知でした。

マリアは夫にもとても優しく、マリアが言ったことを夫が理解出来ているか、いつも確認してくれます。
夫も優しいマリアが大好き。

今日は一日3人で仲良く歩き、あっという間に目的地のカストロへリスが見えてきました。私たちは狙っているアルベルゲがあったので、村の入り口でマリアと別れました。

アルベルゲ・オリオン。11€といつもよりは高めですが、ここのアルベルゲの夕食で韓国料理が食べられるそうなんです。

ベッド空いてますように…!と祈りながら受付に行き、無事にベッド確保に成功しました。夕食ももちろんオーダー!
ベッドに寝袋をセッティングして廊下に出ると、他の安いアルベルゲに行ったはずのマリアが…。
他のアルベルゲまで歩くのが面倒になったのか、「私も韓国料理食べたい」と言っていました。かわいい。

夫が夕食まで昼寝すると言うので、教会に行ってみようと外に出ると、マリアもついて来ました。ドイツにいる彼と電話で話したみたいでご機嫌です。

教会に着くと、まさかの休館日でした。教会に休館日ってあるの…。

さあ、待ちに待った夕飯です。ビビンバです。英語ではビビンバップでした。
宿のオーナーから食べ方の説明があり、テーブルに韓国人が居たら聞くといい、と話した途端同じテーブルのオーストラリア人たちが一斉に私たちを見つめていました。
ナムルが乗っていなかったので、ビビンバというよりタコライスに近い味でしたが、久しぶりのどんぶり飯にテンションが上がりました。調子に乗ってコチュジャンを入れ過ぎて、くちびるが真っ赤になりました。

夕食後、中庭でコーヒーを飲んでいると、マリアが急に「子供は欲しくないの?」と聞いて来ました。
もちろん欲しいし不妊外来にも一度通ったけど、今は最重要ではないかな、と話すと、横で聞いていたオーストラリア人のサリーが、「大変な思いするのはいつも女よね…」と参戦して来て、なんだか地元の女子会みたいで面白かったです。スペインの田舎でオーストラリア人とドイツ人と日本人が何の話してんだか。


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