スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

不安たっぷり!南アフリカ滞在記③

テーブルマウンテンへ

今日は宿泊先からも毎日眺めているケープタウンのシンボル、テーブルマウンテンに登ってみることにしました。

まずはトレイルヘッドのあるロープウェイ乗り場までUberで向かいます。今日は雲もなくて絶好のハイキング日和となりそうです。

ケーブルカー乗り場に到着しました。
テーブルマウンテンはほとんどの人がロープウェイで登るため、チケットを購入する人で長蛇の列!
Uberを降りてトレイルヘッドに向かって歩き出そうとすると、係員のおじさんに「チケット買ったの?あっちに並んで!」と言われたので、「あっちのトレイルヘッドから歩いて登りたいんだけど」と言うと「それはいい!この列に並ぶより早く着くと思うよ!」と言われました。そんなに…?!

トレイルヘッドまでもかなりの距離で、日陰のない中を汗だくで歩きます。久々のハイキングというかウォーキング、辛い…。

やっとトレイルヘッドに到着です。テーブルマウンテンには4つほどハイキングコースがあるようで、私たちは一番楽そうなこちらのコースにしました。

まあいつものことなんですが、楽な道なんてないですよね。しょっぱなから急登が始まりました。後ろからもハイカーが来ていたのでかっこつけて早めのペースで歩いていたら、開始10分ほどで心臓が壊れそうになったので抜かしてもらいました。

開始20分、早くも日陰で休憩です。家から持ってきたキャロットケーキで糖分補給をし、ひたすら汗が引くのを待ちます。

ずっと急な登りなので、すぐに視界が開けてきました。ケープタウンの街が見えます。途中、生後数週間であろう赤子を両手で抱えたお父さんがいましたが、抱っこ紐もなしにこんな岩だらけのところを登っているのを見てハラハラしました。転んだらどうするの…!

その後も日陰を見つけては休憩し、持ってきたオレンジを食べたりしながらのんびりと登りました。とにかく暑いので、水もどんどん減っていきます。
足下は岩がゴロゴロしていてバランスを崩しやすく、ふらっとして横のロープに手を伸ばそうとすると、

まさかの有刺鉄線!これに気がついてからは何が何でもよろけないように慎重に歩きました。アフリカのトレイルはデスマッチ仕様なんですね!

ゴールが見えてきました!V字の部分を登り切ればテーブルマウンテンの上に出られるはずです。

振り返ると絶景です。久々のハイキングは疲れますが、やっぱり気持ちがいい!

トップに到着です。テーブルマウンテンの上は名前の通りテーブルのように平坦で開けているので、ここからは自由に歩き回ります。

面白い形の岩を発見したので写真を撮っていたら、オーストリア人夫婦が写真を撮ってくれました。私たちもお返しに撮ってあげたり、旅の話などしてしばらく一緒に過ごしました。


お母さんも歓喜!

頂上にはロープウェイで登ってきた人たちもいるので、大勢の観光客で賑わっています。歩けそうな場所をふらふらと歩き回っていると、トカゲを発見。


トカゲを接写する私。

その後もたくさんのトカゲに遭遇しました。


色がかっこいい…!

ライオンズヘッドもきれいに見下ろせます。

ロープウェイで登って降りるだけじゃつまらなそうと思っていたけれど、頂上でこんなに散策出来るならロープウェイでも十分かもしれません。みんなカメラ片手に空中散歩を楽しんでいました。

帰りはロープウェイで降りる予定だったので、ロープウェイ乗り場の方に向かいます。


いいポイントを見つける度に夫を中央に立たせます。

反対側の景色も素晴らしい!テーブルマウンテンは国立公園となっていて、ハイキングはもちろんロッククライミングも出来るそうです。海沿いをドライブするだけでも十分楽しめそうな地形です。

さて、ロープウェイ乗り場に行ってみると、またしても長蛇の列。とりあえず考えるのは後にしてお昼ごはんを食べることに。

欲張ってこの定食+ケーキのセットにしてしまいました。
ぺろっと完食後、再びロープウェイ乗り場をのぞいてみましたが、列は短くなっていない…。並ぶのが嫌いな私たちは、結局歩いて下ることにしました。節約にもなるし、食べすぎたし…。


黄色いトカゲ。

登って来た道をそのまま下り始めます。あれだけ急な登りだったので、下りも相当きついです。
いつも通り夫はどんどん先に行ってしまい、一人でゆっくり降りていきます(有刺鉄線が怖い)。

私たちと同じように、列を見て徒歩で下ることにした人たちも続々と降りていきます。この時間に登って来ている人たちもいましたが、恐らく頂上で海に沈む夕日を見るのでしょう。綺麗だろうなあ。

無事にトレイルヘッドまで到着すると、フランス人の親子に「ここからどうやって街に戻るの?」と話しかけられました。「Uberを呼ぶ予定だよ」と答えると、お父さんはどうやら携帯電話が壊れているらしく、一緒に乗せてもらえないか、とのこと。
断る理由もないので「もちろん!」と快諾し、一緒に街に戻りました。Uber料金の半額ももらって、トータルではお手頃価格でテーブルマウンテンハイキングを終了することができました。


我が家からの眺め。

Cape of Good Hope

この日はレンタカーを借りて、アフリカ大陸最南西端の喜望峰を目指すことに。

夫が予約してくれたレンタカー屋は滞在先から徒歩圏内の場所でした。喜望峰に行くには公共交通機関を使うか、ツアーに参加するか、レンタカーの3択だと思いますが、公共交通機関は治安が心配、ツアーは滞在時間が短い上に高かったので、レンタカーを選びました。マニュアル車ならそこそこ安かったのですが、私たちはオートマ車をレンタル。

アフリカまで来て運転してくれる夫に本当に感謝です…!私の国際免許証は使う日が来るのでしょうか。

基本的に交差点はヨーロッパと同じくサークル状になっている場所が多いので、頑張ってナビをして何とか市街地を抜けることが出来ました。

市街地を抜けるとずっと海沿いのドライブで、綺麗な海の色を眺めながら走ります。

途中、サイモンズタウンというかわいい町も通りました。アメリカみたい…!

いよいよゲートが見えてきました!

ここで入場料を支払います。アフリカ在住者、南アフリカ在住者、その他の国で値段が3段回。私たちは一番高い金額です。

ゲートを抜けると私好みのだだっ広い風景が広がっていました。レンタカーで来て本当に良かった。

ヒヒやダチョウがたくさん居ました。

喜望峰に到着!先にも書きましたが、アフリカ大陸最南端ではなく、最南西端だそうです。

ここにも灯台がありましたが、ここからさらに2キロほど東に行ったところにケープポイントがあるので、そちらの灯台に行くことに。

喜望峰よりもケープポイントの方が駐車場も広く、観光客もたくさんいました。トイレを済ませ、灯台へ!

ケーブルカーもあるようでしたが、健康な私たちは歩いて登ります。結果、大した距離ではありませんでした。

灯台に到着!人がごった返していてあまりゆっくり出来ませんが、よく見るとさらに先まで道が続いている様子。

せっかくレンタカーで来ていて時間にも余裕があるので、行けるところまで歩いてみることに。

振り返るとケープ半島の地形がくっきりとわかります。

ここから先ほどのコースに入れそうです。ツアーで来ていたら時間が心配で諦めそう。

先ほどの灯台にいた人たちはどこ!というほど空いています。

海の青さとみずみずしい緑、11月下旬だけどここは真夏です。4月に北海道を出て、すごい所まで来ちゃったなあ。


ケープ半島自然保護区。


色とりどりの花が咲き誇っていました。

端まで来ました。大西洋とインド洋が交わる場所。この先には南極。来るとこまで来たなあ。


夫はこの景色を前に何を思っているのでしょうか。

帰り道も花を眺めながらミニハイキングを堪能。ポルトガルのロカ岬みたいな、室蘭のチキウ岬みないなのを想像していたけれど、こんなに自然豊かな場所だとは思ってもみませんでした。

もらったパンフレットを見直すと、何とオーバーナイト・トレッキング (泊りがけハイキング)も出来るみたいで、きちんと調べておけば良かった…と後悔。次回はケープ半島に長期滞在したい!

資料館にはヴァスコ・ダ・ガマのインド航路関係の展示がされていて、学生時代に世界史で習ったことを自分の目で見られていることに感激。あの頃の世界史の先生に「喜望峰に到達しました!」と報告したい。

喜望峰を後にした私たちは、恐らくケープタウン観光の王道であるボルダーズビーチに向かいます。

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