この日は朝9時に水道管の業者さんが来てくれました。
マリーさんと業者さんはフランス語で会話していたので、フランス語も話せるのかと聞いてみると、スペイン語、ラテン語も話せると言っていました。マルチリンガル…!
業者さんは豪快に壁を破壊し、穴の空いた水道管部分を切断し、どこかに行ってしまいました。
待つこと1時間、買い物袋をぶら下げて帰ってきました。新しい水道管を買ってきたようです。
かなり奮闘していて午後までかかりましたが、
この通り、綺麗に修復されました。これで台所の水道が使えます。
この日は一日中雨だったのですが、グラウンドゼロのメモリアルミュージアムを見学しにマンハッタンへ。
2001年9月11日。当時私は高校生でしたが、今でも鮮明に覚えています。
ツインタワーがあった場所はノースタワーとサウスタワーの二箇所が大きな四角の穴になっており、周りには犠牲となった人々の名前が刻まれていました。
以前ニューヨークに来た時はここは工事中だったので、初めて中に入ります。
入場後、夫がこちらのミュージアムのアプリをダウンロードしてくれたので、日本語の音声ガイドが利用できるようになりました。
この音声ガイドを聞きながら見て回りました。
飛行機が追突する直前のツインタワーの写真です。とても美しく穏やかな朝だったことが、余計に胸を苦しくさせます。
その日ハイジャックされた飛行機の経路と墜落場所、時間が記載されたマップがありました。
当時のまま保存されている「Vesey street stairs」。この階段を駆け下りてワールドトレードセンターから生還した人々がいることから、「survivors’ stairs」(生還者の階段)と呼ばれているそうです。
そして目を引いたのがこちらの壁です。
“NO DAY SHALL ERASE YOU FROM THE MEMORY OF TIME”(どんな月日も、あなたを時間の記憶から消すことはできない)
古代ローマの詩人ヴェルギリウスの詩の一節が、青いタイルに囲まれています。この青いタイルは、あの朝の空の色をイメージして作成されたそうです。また、詩の文字にはワールドトレードセンターの瓦礫から見つかった鉄鋼を使用しているとのこと。
犠牲になった人々の写真が部屋いっぱいに貼られている展示もあり、さらにはその一人一人がどんな人だったのか、プロフィールを見られるようになっていました。
他にもビルに潰された消防車や、ハイジャックされた飛行機から留守番電話に録音されたメッセージ、実行犯の防犯カメラに映った映像など、とても濃い内容の展示がありました。
この事件はアメリカのみならず世界中に衝撃を与えました。このミュージアムを訪れて、あの日犠牲となった人々は、様々な国籍の、それぞれの宗教観を持つ、ごく普通の人々だった事がわかりました。
私たちも含め、世界中からたくさんの人がここを訪れ、平和を祈っていました。
二度とこのような事が起こらないことを願うばかりです。
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