スガ旅

夫婦で世界の大自然を歩いた旅の記録

オーストラリア旅⑬

Day13

また夜中から雨。朝8時に止む予報だったので、それまでテントでコーヒーを飲んだりとゆっくりする。

トイレに行って愕然とする。予定より早く月のものが来てしまった。どうしよう。とにかくビジターセンターのショップで買えないか行ってみるもお土産ものしかない。

カウンターのお姉さんに聞いてみると、ここには売ってないからこれを使って、と私物を分けてくれた。
女神だ…。ありがとうお姉さん。本当に助かった。

今日は夫はこの山域を流れるタイエナ川へ。
私はマウントフィールド国立公園のトレイルを歩くため別行動だ。おじいさんは川へ。おばあさんは山へ。

トレイルヘッドまではビジターセンターから片道30分の未舗装路を運転しなくてはならず、それが一番心配だった。すれ違えないような道で対向車が来たら運転ドヘタの私には何もできない。対向車の運転スキルに身を委ねるしかない。

夫に大丈夫だからと励まされ、釣りのポイントに夫をドロップしてから一人でトレイルヘッドへ出発。

ドブソン湖まで山道を登っていく。昨夜の雨で水溜りがたくさんできて道が悪いし、山の方はまだ小雨が降っていて視界も悪い。

心臓をバクバクさせながら前傾姿勢でなんとかドブソン湖駐車場に到着。到着したものの、かなりの強風と雨でとても寒い。行くかやめるか車の中でちょっと考える。

とりあえず、ザックに入れていたレイン上下を着て、防水手袋をはく。
行けるところまで行って、引き返そう。


トレイルヘッド。

今日歩きたかったコースは、ドブソン湖から高山地帯を歩きながら数々の湖を見下ろして歩くTarn Shelf(ターンシェルフ)というコース。"Tarn"は山の中にある湖のこと。


海外トレッキングで使うアプリはAllTrails。

湖の横を通り登っていくと、途中木陰で停滞しているハイカーも何組かいて、寒すぎると言って引き返す人もいた。


少しだけ青空も見える。

確かに今日は景色も見えないし、ずぶ濡れになるし最悪だ。でも、ちょっとだけ晴れたりしないかな…と淡い期待を抱きながら前へ進む。

途中から木道になったりがれ場になったりと変化に富んだトレイルで、まっすぐの木道を向かい風の中歩いて行くと、すっと雲の切れ間から右手に湖が3つ見えた。

あまりの神々しさに感動して、立ち止まって何度も写真を撮った。

本当はあの湖の横を歩いてさらに奥へ行くルートだったが、ここから先は危険と判断して撤退。今日ここまで来られただけでもよかった。晴れてたらきっと天国の景色だな。また来たらいい。


帰りの長い登り。

帰りは追い風で濡れた石に足を滑らせないよう気をつけて下山。30分の未舗装路の運転も怖かった。

夫より先にビジターセンターに到着したので、身体を温めにカフェに入る。キャロットケーキとチャイラテを注文。10ドル。良心的!

歩いた道を地図と写真で振り返りながら、一人のお茶タイムを楽しんだ。

車に戻って昼寝をしていたら、夫が帰ってきた。釣れなかったけど、魚影は濃かったと悔しそうにしていた。私もマウントフィールド国立公園に後ろ髪を引かれていたので、結局明日もこの国立公園を探索することにした。

私の生理用品を買うため車で30分ほど北に戻り、小さな町のIGAへ。必要なものは揃っているし、ルアーも販売していた。
レジのおばちゃんにどこから来たの?と聞かれ、日本ですと答えると、「日本人は礼儀正しくて好きって夫が言ってたわ!私は行ったことないけど彼は何度か行ってるの。日本ではどんな仕事してるの?」とおしゃべり大好き。
アウトドア用品なんかを販売する店をやってます、というと、めちゃくちゃ嬉しそうに、「なるほどね!だからルアーも買うのね〜!」と言っていた。

ついでにお酒を売ってる店を教えてもらい、近くの酒屋でビールを買って帰路についた。途中、大きな川の近くにキャンプスペースを見つけた。

無料なので今夜は川と牧場が眺められるここにテントを張った。強風で設営に苦労したけど、夜中から風は止み静かになった。
ヤスデのような虫がたくさんテントに寄ってきて、木の枝で追い払うことに精を出した。暖を求めていたのかな?


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